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東京都が全国初「新築一戸建てに太陽光発電パネルの設置義務化」へ!

 
 東京都では温室効果ガス削減に向けた条例改正により、新築一戸建てに太陽光発電パネルを設置義務化することを目指しています。
 
 設置義務化について都は慎重に検討を進めており、年度内に改正する方針です。
 
 そこで今回は、東京都が進めている『新築一戸建てへの太陽光発電パネルの設置義務化』に至った経緯などを解説していきます。
 
 太陽光パネルが設置されることによる懸念事項や、世間の人の声なども紹介するので、ぜひ参考にしてください!
 

 

太陽光発電パネルの設置義務化に至った経緯と東京都の狙い

 東京都が太陽光発電パネルの設置を義務化するに至ったのには、以下のような経緯があります。

  • このままではエネルギー資源がなくなる危険性があるため
  • 地球温暖化につながる温室効果ガスの排出量が増えているため
  • 東京都はとくに、家庭部門の脱炭素化が進んでいないため

 ゼロエミッション(温室効果ガスの排出量をゼロにすること)を実現するためには、東京都の取り組みが極めて重要だと言われています。

  東京都は、資源エネルギーを大量に消費する都市だからです。

  具体的には、2030年に温室効果ガスの排出量を2000年比で50%削減し、2050年に実質ゼロにする狙いがあります。

  この目標を達成するためには、今回の『太陽光パネル設置義務化』が必要なのです。    

 

太陽光発電パネル設置義務の対象は?

 

 太陽光発電パネル設置義務の対象は、個人ではなく『一定規模以上の事業者』です。

 おもに大手住宅メーカー約50社を対象とし、新築一戸建てに太陽光発電パネルを設置して販売することを義務付けます。

 これにより、東京都内の新築戸建住宅の年間約4.5万件のうち、50%程度に適用できる見通しです。

 取り組みが不十分な事業者には、指導や勧告などのペナルティが課されることも。

 今後も検討を重ねて決定する予定です。

 

太陽光パネル設置が義務化されることによる懸念事項

 太陽光パネル設置義務化にあたり、有識者の間ではさまざまな懸念事項が生まれています。    そこでここからは、どのような懸念事項があるのかについて解説していくので、さっそく見ていきましょう!

 

 初期費用や維持費の負担増


 太陽光パネル設置の初期費用や維持費の負担増が懸念事項として挙げられています。

  出力4キロワットの太陽光パネルの設置費用は約100万円と言われています。

  設置義務をメーカーに課したとしても、住宅購入費用に太陽光パネル分が上乗せされるため、結局は住宅購入者が負担することになるのです。

  住宅購入費が高くなれば売れなくなる可能性もあります。

  発電分の自家消費や売電により約10年で初期費用は回収できますが、パネルの維持費や修理費の負担も出てきます。

  東京都が、建築主や住宅購入者をサポートする体制を作ることが必要になってくるでしょう。

  

 補助金がどこまで出るのか


 補助金がどこまで出るのかについても、懸念事項として挙げられています。

  「義務化するなら全戸補助が理想」という声が上がっており、それを実現するにはさらなる税金の投入が必要です。

  現行の補助金制度(予算)だと、義務化した場合の戸数には足りないことが予想されます。

  全戸補助になるか、現状のままで補助金の拡大はないのかなど、まだまだ議論の余地がありそうです。

  補助金がどこまで出るのかについては、今後の議論に注目しましょう。

  

 太陽光パネル廃棄後のリサイクルができるか


太陽光パネル設置後、老朽化による廃棄を迎えたときにきちんとリサイクルができるのかも懸念事項として挙げられています。

  太陽光パネルの廃棄量は、2030年代半ばには東京都内で約2000トンになる見込みです。

  廃棄された太陽光パネルを適切に処理したり、リサイクルしたりする仕組みを早急に作る必要があるでしょう。

  同時に、一般の人が太陽光パネルのメンテナンスや廃棄についての問い合わせ先を分かりやすくしておくことも大切です。

  

「東京都太陽光パネル設置義務化」についてTwitterをチェック!

 

 東京都が太陽光パネル設置を義務化することについて、消費者サイドからは疑問を投げ掛ける声が相次いでいるようで、Twitterなどを見ていても反対意見が多い傾向です。

 理由の一例として「火事のリスク」・「増税のリスク」・「住宅費用が高くなるリスク」があり、これらの被害は住民が受けるから。

  一方で、「温室効果ガスの排出量を減らすために必要な措置」という声もあります。

  今後、パネル供給がひっ迫する恐れがあり、現状の半導体不足と相まって、タイミングが悪いとも言われているのです。

  太陽光パネル設置は地球環境保護のために必要ですが、賛否両論あるため慎重に進めることが求められます

 

 

「東京都新築一戸建てに太陽光パネル設置義務化」についてのまとめ

 

滋賀県金属買取の神田重量金属株式会社  

 今回は、『東京都新築一戸建てに太陽光パネル設置義務化』について解説してきました。
 
 義務化にあたっての懸念事項を少しでも解消するため、今後も議論を重ねていく必要があります。
 
 東京都が義務化すれば、全国初となります。
 
 今後は追随するように、太陽光パネル設置義務化が全国に広まっていく可能性も出てきますね。
 
 太陽光パネル設置と同時に、廃棄されたパネルのリサイクル処理システムを軌道に乗せなければなりません。
 
 脱炭素化に向けての東京都の初の試みを見守っていきましょう!

 

 太陽光パネル関連の記事はコチラ≫太陽光パネルのリサイクルと処分を解説

 

 

 

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