ホンダ(HONDA)ピープルとは?

 

 

1984年に発売された、オートバイに馴染みのない高齢・女性層を対象として開発されたらしい。

1970年代に大ヒットしたホンダ・ロードパルと同様のコンセプトであるが、

限りなく自転車に近い外観および構造とすることで抵抗感を払拭し、

重量24kgという軽量化により取り回しを容易としている。

 

ホンダは自転車用の後付けエンジンの製造販売からスタートした歴史があり、

モペッドはいわば“創業の原点”と言うべき存在である。

ホンダのペダル付き車両としては、1975年に終売となったノビオ以来9年ぶりの復活であった。

その当時でも時代錯誤と見られていた「原動機付き自転車」をあえて発売した背景には、

補助動力付き自転車が一般の自転車と同じく無登録・免許不要で乗れる法改正が取りざたされていたことも一因である。

始動はペダルを漕ぎ、手元のスイッチを操作することで行う。

スロットルはグリップではなく右手親指で操作するレバー式である。

フレームやホイールなど車体は自転車そのものであり、前後ともにサスペンションは存在しない。

搭載される排気量24ccのAB17E型2ストロークエンジンは最高出力0.7psと極めて低く補助動力的存在で、

最高速度も18km/hとされた。

駆動系は、エンジンの駆動軸に直結したローラーが後タイヤを摩擦力により回して動くシステムを採用した。

このためエンジン動力とチェーンを介した人力を併用しての走行も可能である。

 

参考リンク:Weki

 

 

 

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