電線・廃電線のリサイクルと回収
Flow of electric wire recycling
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銅や被覆材の資源が枯渇し、被覆電線スクラップのリサイクルは日本でも大きな課題となっています。電線スクラップ・被覆線スクラップの導体に使用される銅やアルミは有価物(資源)として価値があるため、金属スクラップとして買取・回収・リサイクルという仕組みがあります。
電線・廃電線のリサイクル
電線やケーブルは、生活を支えるインフラや住居などを快適にするために必要な製品です。しかし、電線スクラップの大半は金属リサイクルとして回収されていますが、廃棄物や埋め立て処理などで処分されることが多く、リサイクルリテラシーや一般の方まで活用できる仕組みが必要であると言われています。
また、電線を再利用するために導体である銅の回収と被覆材の解体・分離が重要ではありますが、100%の加工を目指す上で大きな課題もあります。電線に使用される銅の回収は最適化されていますが、被覆材であるPVC樹脂(ビニル)やPE(ポリエチレン)が混合されているため、再生が難しという課題があるため、廃棄物として処理されるケースが多いです。
近年ではEM電線(エコ電線・エコケーブル)という製品があり、被覆の材料がポリエチレン系で統一されているため、従来の混合樹脂に比べて再生が可能になりました。
SDGs.12の「つくる責任、つかう責任」でもあるように、リサイクル業者と製品を作る業者の連携は今後重要なミッションであると考えます。
電線から銅を回収する方法
被覆電線から銅資源・銅スクラップを回収する方法は主に2種類あり、基本的に金属買取業者が加工から選別まで行っています。
剥線加工・線剥き加工
剥線作業とは、被覆付きの銅線を50センチ~100センチほどにカットして、剥線機などの機械を使用し、1本づつ半人力により線を剥いて中身の銅を取り出すことです。剥線加工はスクラップの付加価値を大幅に向上させます。
ナゲット加工・銅ナゲットの生産
銅ナゲットの加工には、原料(母材)になる被覆電線スクラップの回収を行い、使用されている銅の種類ごとに人力で選別を行い、ナゲット機により粉砕・分離によって選別されます。電線の種類によっては加工できない母材もあるため、その場合は輸出向けとしてリサイクルされています。
電線スクラップ・廃電線の回収ルート
送電線や通信電線、家庭や企業で使用されている電力ケーブルは、解体工事や設備工事により発生します。また、一般家庭でも電気製品などに使用されているコード類も全てリサイクルが可能です。
発生した電線のスクラップは、主に金属買取業者が買取を行い、加工や選別を経て再生(需要メーカー)されます。
電線スクラップ・廃電線のリサイクルの流れ
電線のリサイクルの流れを大きく表しているフロー図になります。回収された電線から取り出した銅や被膜(樹脂)はサーマルリサイクル(熱エネルギー回収)とマテリアルリサイクル(再資源化)されています。
また、銅資源はそのまま原料として再利用され、銅が使用される電線やモーターなどの材料として再生利用されています。
電線スクラップ・廃電線のリサイクルのまとめ
電線・被覆線は貴重な資源です。電線スクラップとして発生する被覆線は年間10万トンを超えると言われています。
神田重量金属株式会社では、電線スクラップの買取・加工を行い、高いレベルでの製品を生産しています。
また、カーボンニュートラルへの取り組みから、2030年までに「加工する際に発生する炭素をゼロにするという」という目標達成を目指します。
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家電線【弱電線】
va線【fケーブル】
家電ハーネス【弱電ハーネス】
ハーネス線【自動車ハーネス】
シュレッダーハーネス
アルミ線
鉄線・鋼線
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通信線
吊り線【鉄付き線】
50%線【太線】
60%線【65%線】
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75%線【80%線】
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