真鍮のスクラップや製品の価格が上昇している理由

真鍮の価格が高騰してる3つの要因
真鍮の製品が高騰しているのは、真鍮などのスクラップ原料を含めて資源スクラップが影響しています。 銅合金である真鍮は、銅と亜鉛を中心に構成されており、それぞれの相場や背景が真鍮相場へ影響を与えます。
真鍮が高騰している理由①【銅などの資源相場の高騰】
銅相場は2020年の夏くらいから上向きで推移しており、スクラップ価格推移で見てみると概ね2倍になっています。
銅建値でいくと、2020年で最も低い月の平均が58万円でしたが、2022年1月の銅建値平均は117万ほどになっています。 真鍮の相場は基本的に真鍮の粉をベースに見ていきますが、最近では「込真鍮」の価格推移についても注目が集まっています。
2023年の込真鍮の平均価格をは下記の通りです。
- 1月 :込真鍮平均価格 ¥660円(銅建値平均123万円)
- 2月 :込真鍮平均価格 ¥680円(銅建値平均125万円)
- 3月 :込真鍮平均価格 ¥790円(銅建値平均124万円)
- 4月 :込真鍮平均価格 ¥785円(銅建値平均123万円)
- 5月 :込真鍮平均価格 ¥775円(銅建値平均118万円)
- 6月 :込真鍮平均価格 ¥790円(銅建値平均124万円)
- 7月 :込真鍮平均価格 ¥795円(銅建値平均125万円)
- 8月 :込真鍮平均価格 ¥805円(銅建値平均127万円)
- 9月 :込真鍮平均価格 ¥810円(銅建値平均128万円)
- 10月:込真鍮平均価格 ¥800円(銅建値平均124万円)
- 11月:込真鍮平均価格 ¥815円(銅建値平均128万円)
- 12月:込真鍮平均価格 ¥810円(銅建値平均127万円)
※あくまで独自の計算に基づく平均価格と国内の銅建値月間ベースです。
真鍮が高騰している理由②【銅や資源原料の不足】
込真鍮で検収・取引される非鉄金属は、最終的にその大半が海外(主にアジア)へ輸出され、原料としてリサイクルされています。
金属資源の相場上昇や物不足は日本だけでなく、世界中で起こっており、各メーカーは取り合いになってしまっています。また、日本の場合は円安が進んでいたこともあり、海外では日本の高品質な金属合金は人気で、輸出が活発でした。
2021年の年末にLME(ロンドン金属取引所)の在庫指数が大幅に減少し、実質マイナスに近い状態になっていたことからもわかりますが、資源がほとんど市場から消えてしまうような現象が起きました。
真鍮の成分の大半は銅が使用されているため、銅の影響は確実にあります。つまり、銅自体が物不足だったり、相場が高騰すれば、必然的に真鍮相場も上昇してしまうという原理です。
真鍮が高騰している理由③【銅資源以外の影響】
真鍮として多く使用される蛇口などは、新築の住宅やマンションなどでも必ず使用されており、製品はどんどん使われていきます。
また真鍮の製品を作る為に原料を輸入したり、リサイクル原料を調達する場合、そして完成した製品を市場に出すなどで重要になるのが「運送コスト」です。
最近はニュースでも報道されていますが、原油価格の上昇から燃料コスト・運送コストが製品を作る際に圧迫しており、原料調達など様々な状況で重くのしかかっています。
2024年の真鍮の価格を予測
真鍮の相場を考える際に、上記で解説した通り銅相場が重要になってきます。 2024年も銅相場は高騰することが観測されており、真鍮の価格も下がることはないと思われます。 また、最近では真鍮スクラップも多様性が広がっており、従来まで基準となっていた「真鍮粉」「真鍮ワイヤー」などの指標だけではなく、「込真鍮」の流通量も年々拡大しています。
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