鉄道レール・鋼(はがね)とは?

 

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 鉄道インフラを支える「レール」。その素材には、通常の鉄よりもはるかに高い強度と耐久性を誇る「鋼(はがね)」が使用されています。
 役目を終えた鉄道レールは、そのまま廃棄されるのではなく、鉄スクラップとして再資源化され、リサイクルの現場で重宝される存在です。
 今回は「鉄道レール・鋼(はがね)」の基本的な構造や特徴、そして鉄屑としての価値や注意点を解説します。

 

 

 

鉄道レール・鋼(はがね)

 鋼(はがね)とは、鋼鉄(こうてつ)とも呼ばれる鉄の合金です。
 強靭性や加工性に優れ、ニッケルクロムなどを加えた特殊鋼など鉄鋼とも呼ばれ、産業製品でも重要な製品とされています。
 日本語として使用される鋼(はがね)の由来や語源は刃物に使用される金属とされることが多いです。「刃金・はがね」
 鋼の特徴として、鉄に様々な金属を添加することにより、容易に生産が可能です。
 ケイ素(シリコン:Si)を添加した電磁鋼やニッケルやマンガンを添加した非磁性鋼など様々な合金があります。

 

【カテゴリ名】鉄道レール・鋼(はがね)


代表機種:鉄道用レール、軌道用部材、車両部品など
 特徴 :炭素量が高く、非常に硬く・重い高級鋼材。長寿命かつ耐摩耗性に優れる
注意点 :強度が高いため、加工・解体には高性能な設備が必要。非鉄付着物や絶縁材の除去も重要

 

 鉄道レールの素材とは?


 鉄道レールには「高炭素鋼」「マンガン鋼」などが使われており、これらは一般的な建築鋼材とは異なる特殊鋼に分類されます。

 主な特徴
  • 非常に硬い(硬度 HB300〜400以上)

  • 高密度・高強度で重量も大

  • 長期使用に耐える優れた耐摩耗性

 素材の硬さゆえに、鉄道レールは数十年単位での使用に耐えられるよう設計されています。

 

 鉄スクラップとしての評価


 役目を終えた鉄道レールは、金属リサイクル業界では「レールスクラップ」として高評価で取引されます。

  • 材質評価 :炭素鋼・特殊鋼のため高級鉄屑として扱われることが多い
  • 比重・密度: 非常に高く、重量単価で有利
  •  加工性 :硬いため切断に手間がかかるが、再溶解・再資源化は可能

 

 再利用とリユースの動き


 鉄道レールは、鉄スクラップとして溶解・再利用されるだけでなく、そのまま建築や土木資材としてリユースされるケースも多くあります

 主な再利用事例

  • ガードレールや柵の柱材

  • 港湾・橋脚・防護柵の部材

  • 公園・敷地のデザイン素材としての再活用

 これらは鉄道レールならではの「無骨で堅牢なイメージ」を活かした活用法です。

 

 リサイクル・処理時の注意点


  1. 切断や破断に特殊な設備が必要
     非常に硬いため、酸素切断や大型油圧シャーでの対応が求められます。

  2. レール固定金具や絶縁材などの除去
     非鉄やゴム・樹脂部材が付いている場合、スクラップ評価に影響するため分別が必要です。

  3. 一部に非鉄素材が含まれている可能性も
     ポイント(分岐器)部分などは銅やマンガンなどの合金が含まれる場合もあります。

 

 鋼(はがね)のスクラップ検収と価格


検収はサイズが小さい場合H1H2となり、オーバーサイズの場合はギロBギロAなどで検収されるのが一般的です。

鉄スクラップとしての価格は検収に準じます。

 

鉄道レール・鋼(はがね)のまとめ

 鉄道レール・鋼(はがね)は、長年にわたり社会インフラを支えてきた高品質素材であり、引退後も鉄スクラップとして高い価値を持ちます。
 高硬度・高密度・高強度という三拍子そろったこの素材は、リサイクル業界でも貴重な資源として重宝されています。
 正しく処理・分別することで、その価値を最大限に引き出し、次の用途へと活かすことができます。

 

 

 

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ヘビー屑とは?
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 ≫ギロチン材C(鉄屑)
 ≫ガス切り材(鉄屑)
 ≫鋳物スクラップ(鉄屑)
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 ≫ドラム缶(鉄屑)
 ≫建築系スクラップ(鉄屑)
 ≫建設・解体系スクラップ(鉄屑)
 ≫雑品スクラップ
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 ≫リフト系スクラップ
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  この記事について(著者情報)

 金属リサイクルの専門家として金属スクラップを取り扱う神田氏と山崎氏が解説しています。

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