スチール缶の仕組み(2ピースと3ピース)とは?
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~構造の違いとリサイクルへの影響~
私たちが日常的に目にする飲料缶や食品缶。その中でも「スチール缶」は、鉄を主成分としたリサイクル性の高い容器として注目されています。
しかし、実はスチール缶の上部(ふた)はアルミニウムが使用されています。「2ピース缶」と「3ピース缶」という2つの製造方式があることをご存知でしょうか?
今回はこの「缶の構造」に焦点をあて、それぞれの特徴とリサイクルの観点からの違いをご紹介します。

スチール缶とは?
1. スチール缶とは?
スチール缶はその名の通り「鉄(スチール)」を主材料とした金属缶で、主に以下の用途に使われています。
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飲料(コーヒー・ジュースなど)
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食品(缶詰・調味料など)
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一部の化学製品や工業用材(ペンキ、接着剤など)
鉄素材の強度・加工性・遮光性を活かした容器であり、アルミ缶に比べて磁性を持っているため、マグネットでの選別が容易で、リサイクルに適しているのが大きな特徴です。
また現在では脱酸材としてアルミを使用する場合があるため、電炉メーカーなどの技術の発展により、スチール缶をそのまま脱酸材として使用されている場合もあるそうです。
2. 「2ピース缶」と「3ピース缶」の違い
■ 2ピース缶(Two-piece Can)
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構造:胴体と底が一体化、+フタの2部品構成
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製造方法:深絞りまたはD&I(Draw and Iron)加工
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使用例:飲料用スチール缶が多い
2ピース缶は、一枚の金属板をプレス加工して底と胴体を一体成形し、最後にフタをかぶせる構造です。継ぎ目がないため、内容物の漏れリスクが少なく、デザインの自由度も高いのが特徴です。
リサイクル視点溶接部分がないため、異物混入のリスクが少なく、再資源化しやすいというメリットがあります。 |
■ 3ピース缶(Three-piece Can)
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構造:胴体+底+フタの3部品構成
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製造方法:鉄板を円筒状に丸めて胴体を溶接し、底とフタを接合
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使用例:食品缶(ツナ缶・コーン缶など)が主流
3ピース缶は、鉄板を丸めてシーム溶接で筒状にした胴体に、底とフタを巻き締めて組み立てる方式です。形状が安定しており、缶詰などの加熱殺菌が必要な食品に適しています。
リサイクル視点溶接部や印刷インクがリサイクル工程に影響を与える場合があります。磁選・粉砕後の処理精度が重要になります。 |
4. スチール缶とリサイクルの未来
スチール缶は、回収後に磁力選別→圧縮→溶解→再生鉄として再利用されます。
特に2ピース缶は構造がシンプルで異物が少ないため、再資源化効率が高く、資源循環型社会の理想形とも言える存在です。
さらに、近年では軽量化技術やインクの環境対応も進み、製缶業界全体がより持続可能な方向へと動いています。
空き缶リサイクルの流れ

スチール缶もアルミ缶も発生から新たな製品に変わるまでの簡単な流れです。
現在では技術の発展からリサイクル技術が進歩し、効率的に再生されています。
そんなスチール缶は、基本的に2つの種類に分類することができます。
空き缶の3ピース缶と2ピース缶
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3ピース缶:蓋(フタ部分・プルタブを含む)、胴体(真ん中の部分)、底部(底の部分)の3つの部材から作られます。
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2ピース缶:蓋(フタ部分・プルタブを含む)、胴体と底部(一体になっている)の2つの部材から作られます。
※イージーオープン缶というプルタブを引きちぎるタイプが昭和40年頃から登場して普及していましたが、リサイクルの観点から最近では空き缶からプルタブが分離しないステイオンタブ方式が一般的になっています。
スチール缶リサイクルのまとめ
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スチール缶には「2ピース缶」と「3ピース缶」の2種類がある
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2ピースは飲料向け、3ピースは食品向けに多い
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リサイクル性は2ピースが優位だが、どちらも高リサイクル素材
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選別や再資源化の工程においてもスチール缶は優等生
缶の中身だけでなく、その構造にも注目してみるとリサイクルの面白さが見えてきます。
次にスチール缶を手に取ったときは、「これ、何ピースだろう?」とちょっと気にしてみてはいかがでしょうか?
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