ドラムブレーキ(ブレーキドラム)とは?

 

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 自動車の安全性を支える重要部品のひとつであるブレーキドラム
 一部の車両では今でも使用されており、廃車や整備の際には鉄スクラップとして回収される対象となります。
 この記事では、ドラムブレーキ(ブレーキドラム)の基本構造と役割、そして鉄屑としての価値やリサイクル時の注意点について解説します。

 

 

ドラムブレーキ(ブレーキドラム)

 ドラムブレーキ(ブレーキドラム)とは?

 ドラムブレーキは、自動車の制動装置の一種で、円筒形の「ブレーキドラム」とその内部に取り付けられた「ブレーキシュー(摩擦材)」から構成されます。

 運転者がブレーキを踏むと、内部のシューが外側のドラムに押し付けられ、摩擦力によって車輪の回転を止める仕組みです。

 特徴的な構造
  • 鋳鉄製のドラム(円筒型)

  • 内部から制動力をかける構造

  • 主に後輪ブレーキトラック・商用車に使用される

 ドラムブレーキの方式には大きく3つの種類に分類することができ、仕様用途により方式は異なります。

 外接式:ドラムの外側にシューを当てることにより制御する
 内接式:ドラムの内側にシューを当てることにより制御する
内外接式:ドラムの内側と外側の両方に当てることにより制御する

 

【カテゴリ名】ドラムブレーキ(鉄屑)

代表機種:軽自動車・小型車のリアブレーキ、トラックの後輪、産業車両など

 特徴 :鋳鉄製で重量があり、鉄分含有率が高くリサイクル価値が高い

注意点 :油分・摩擦材(アスベスト含有の可能性)などの異物に注意が必要

 

 スクラップとしての価値

高密度の鉄屑として評価

 ブレーキドラムは一般的に**鋳鉄(ちゅうてつ)**で作られており、通常の鋼材よりも比重が重く、重量単価で高評価される傾向があります。

 特にトラックや大型車両に使われていたブレーキドラムは1個あたり10〜20kg以上にもなり、スクラップとしてのボリュームが大きいです。

 

 リサイクル時の注意点


  1. ブレーキライニングの残存確認
     内部に摩擦材(アスベスト類含有の可能性あり)が残っている場合は分別・除去が必要です。

  2. 油分・グリスの除去
     使用後のドラムには油脂類が付着していることがあり、スクラップとしての評価に影響することがあります。

  3. 鋳鉄と鋼の分別
     鋳鉄は他の鉄屑と溶解条件が異なるため、スクラップ業者によっては分類回収されます。

 

 よくある質問

 Q:ディスクブレーキとはどう違うの?

 A:ディスクブレーキは、円盤(ローター)をブレーキパッドで挟んで制動します。一方、ドラムブレーキは内部のシューで内側から摩擦をかけて止める方式です。

 Q:ドラムブレーキ屑は売れる?

 A:はい、鋳鉄として高密度で評価されるため、スクラップ業者での買取対象となります。ただし異物が多い場合は減額されることがあります。

 

 ドラムブレーキの検収と価格


 検収は一般的なドラムブレーキスクラップの検収はギロBギロAH2などで検収されるのが一般的です。

 鉄スクラップとしての価格は検収に準じます。

 

ドラムブレーキスクラップのまとめ

 ドラムブレーキ(ブレーキドラム)は、自動車やトラックなどの制動装置に使われる重要部品であり、廃車や整備の現場では鉄スクラップとしてリサイクルが可能です。
 高密度・高鉄分の鋳鉄製という特徴により、リサイクル価値が高く、正しく分別・処理することで資源として再利用できます。
 金属リサイクル業においては、こうした構造部品を見極め、適正な処理を行うことが、価値向上にも繋がる大きなポイントです。

 

 

 

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  この記事について(著者情報)

 金属リサイクルの専門家として金属スクラップを取り扱う神田氏と山崎氏が解説しています。

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