【2022年】週刊スクラップニュース#6【最新の非鉄金属-相場情報】

銅相場・非鉄金属相場・金属スクラップ相場を解説
※不定期に更新
今回は海外情勢のロシアとウクライナ問題に関連した非鉄金属相場情報を解説致します。
以前高水準で推移する非鉄金属市場ですが、懸念材料やこれから起こりえることについて触れていきます。
ロシアは世界の非鉄資源で大きなシェアを持っている
金属スクラップ業界に関連する金属資源のカテゴリーは主に3つ、銅・ニッケル(ステンレス)・パラジウム(関連)になります。
たちまちの経済政策などで起こる影響はかなり限定的で、長期契約やすでに決済が終わっている現物などがあるため、すぐに相場への影響&資源不足などが起こることは考えにくいと思われます。
資源相場はそれでも強い(←ずっと言い続けています!)
銅鉱石の生産は、ロシアが全世界の5%前後を保有しており、世界で見ても10位以内のシェアを持っています。
ニッケルやパラジウムの生産量についても20%~40%ほどあるため、ロシア非鉄金属生産企業のノリリス・ニッケル(Norilsk Nickel)は世界最大手です。
あまりニュースでは見かけないかもしれませんが、自動車向け触媒に白金・プラチナはパラジウムへシフトしています。また、電子工業部品など様々な製品に使用されています。
経済制裁などにより懸念されていると思われますが、短期的には自動車産業や電子部品産業などへの影響はかなり限定的だと思われます。冒頭でも触れたとおり、すでに決済済みの輸出資源や長期契約に関しては通常通り動くのではないのでしょうか?また、どこの国でも鉱物資源の国家備蓄があるため、たちまち資源が枯渇することは考えにくいと思います。
※これは憶測ですが、世界から経済制裁を受けたとしても中国あたりが動きそうな気がします。
資源スクラップの海外向け情報に関する話
前回のブログで書いていた通り、輸出向けの金属スクラップの通関基準がより厳しくなっています。日本国内の輸出業者からの情報によると、日本の通関業者、代理業者は、マレーシアへの雑品、モーター、電線類の輸出は全て受付出来なくなったそうです。
実際の最近のアイテムの動きとしましては、国内で原料レベルまで解体・加工を行い、海外に向けて輸出されています。
※そのままでは通らないですが、成分99%位のアルミ、銅は通常通りに通関可能とのことです。
1/10実施のマレーシアのスクラップ輸入新基準について
- 2/10マレーシア到着コンテについては旧基準で通関可能。
- マレーシア非鉄金属組合が首相宛てに嘆願書を提出、①新輸入基準の廃止、②旧基準を継続使用或いは新基準の再検討を要請。
- マレーシア輸入側の実行ベースではまだ通関詳細基準が不明だが、新基準の実施で日本側通関で新基準に達しない物が輸出段階で通関できないかもしれない。
前回の記事はコチラ
最新金属スクラップ相場情報
銅相場 |
ベースは116万円+で実質レンジ上げ。銅相場はボックスの中で小動きとなっています。 |
アルミニウム |
3月前半もアルミスクラップ相場は上物が10~25円上げ、スソ物は3~10円上げと予測されます。 |
ニッケル・ステンレス |
LME相場がかなり上昇しています。スクラップ相場がまともに上がってこないのは相対ベースによる調整に感じます。 |
鉄スクラップ |
少し頭打ち感があるものの、去年の6月に雰囲気が似ている気がします。 |
今月の注目!必見記事はコチラ
年度末の業務や更新やインボイスや電子帳簿やらやることいっぱいでバタバタが…
オススメ注目記事
【宣伝】全国的にフレコン不足!弊社でも販売・買取開始!
ブログ記事をTwitterやYouTubeで発信しています!
忙しくて更新出来ていなかった間、TwitterのDMなどで応援のメッセージを頂き、本当に感謝しています。
不定期ではありますが、YouTube動画でのこのブログの内容やよりプラスされた情報の提供を発信していければと考えています。
≫YouTubeの動画のリンク
金属スクラップの関連記事はコチラ
非鉄金属ってなに?
鉄・鉄屑ってなに?
スクラップってなに?
銅スクラップってなに?
真鍮スクラップってなに?
アルミニウムってなに?
ステンレスってなに?
電線スクラップってなに?
鉛スクラップってなに?
バッテリースクラップってなに?
コモンメタル
ベースメタル
金属買取業者の選び方
金属の売り方
リサイクルショップと金属買取業者の違い
リサイクルショップの開業の仕方
金属買取業者の開業の仕方
古物商について
金属屑業について
使用済み有害機器について
廃棄物の処理及び清掃に関する法律
家電リサイクルについて
トップページ
LINE