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【2023年~2024年】短期的に高圧ケーブルやCVTケーブルスクラップの発生が減る?

 もしかして「鉄スクラップ」の買取価格をお探しですか?

 

2023年11月ごろより、電気工事業者様からも話はよく聞くようになりましたが、電線ケーブルの品薄が広がっており、電気設備工事にも影響が出ています。
また、2023年12月にはには高圧電線や電線ケーブル以外にも、低圧ケーブル(いわゆるCVTケーブル)なども品薄となっているようです。
品薄となっている電線はエコケーブル(EMケーブル)も含まれており、工事現場などのズレ込みや遅れなどで年末にかけて重なったという見解もありますが、現在のところでは確実な情報がとれていません。

※正確には2023年9月頃かららしいです。

 

 高圧ケーブルが品薄の原因は大阪万博が原因?

日本での大きな工事で緊急性を要しているのは、確かに万博がありますが、九州の半導体工場TSMCなどで需要が多くなっており、国が関連している内容になりますので、当然といえば当然でしょうか?

今現在では、VVF(VA線・Fケーブル)は余裕があるようですが、万博にしろ半導体工場にしろ、建物が建ったあとに必要となりますので、不安感は拭えません。

現在は不安心理から、様々な電線材料が品薄となっていますが、スクラップ市場にも影響が広がりそうです。

 

しかし、大阪万博でそこまで大きな需要があるとはとても考えにくく、必要材料数から考えても違うのでは?と思われます。

 2021年にもあった同様の電線不足は要因がはっきりしていた

原因となっていたのは、銅箔の生産が追い付いていないことによる、供給が原因でした。

需要が急激に増加したことと、供給が追い付いていないこと、この二つが要因でもありますが、樹脂などの原料調達も追い付いていないと思われます。

また、ケーブル以外にも付帯材料であるソケットやブレーカー、コネクタなど、電線以外でも問題となっており、こちらはナイロン樹脂の世界シェア1位(80%くらい?)の稼働停止による供給不足、物流的問題などがあるのではないかと考えています。

 

海外メーカーの電線材料による対応なども選択肢に出てくるとは思われますが、海外から新規で輸入をすると、オーダーから手元に届くまで4カ月ほど必要になるかと思われます。また、日本の規格に合った製品もありますが、それが施工主・発注業者による承認などもありますので、問題は多そうです。

 

 災害などが発生した場合、インフラが止まる可能性

一般家庭なども無関係ではありませんが、地震や台風などで生活インフラが破損してしまった場合、電気や通信が止まってしまう場合があります。

ある程度の場合は対応できると思うのですが、実際必要な時に必要な分が調達できるのか心配です。※さすがに万博などの分を使う?

 

どちらにしても年度末に向けて工事が多くなるタイミングですが、材料がなくて進まないのが現実です。

それらがゴールデンウイークや夏ごろなどに改善されたとしても、重なった工事案件と2024年問題で進まない気がします。

 

 一般的な高圧ケーブルの交換時期は20年ほどと言われています。

 ※屋外15年/屋内20年

また、無電柱化工事が進んでいる日本でも、鉄塔の送電線は毎年何千基の更新・修繕が必要となっています。

送電線の耐用年数は40年ほどと言われていますが、実際はもっと早いタイミングで更新しています。1970年~1990年にかけて増加しましたが、いずれ問題が出てくるのではないかと思われます。

 

非鉄金属リサイクルブログとしては、廃棄フローの影響まで考えたいと思います。

今後電線スクラップ(上物・ケーブル系)の発生が減ってくる可能性が高く、電線ケーブルの上物(60%以上の電線)は価格が一時的に高騰する可能性があります。

しかし、一過性の可能性が高いため、期待しすぎにご注意を!

電線スクラップがリサイクルされる流れは、通常「ナゲット加工」と「剥線加工」がございます。

・ピカ銅
・ナゲット銅
・太線・ケーブル(60%以上)

銅スクラップの相場とは違う動きをする可能性も十分考えられますので、電線スクラップの発生が増えるまでのタイミングは面白いかもしれません。

2024年の銅スクラップ状況も、楽しみに想像していきましょう!

 

 

滋賀県金属買取の神田重量金属株式会社

 

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  この記事について(著者情報)

金属リサイクルの専門家として金属スクラップを取り扱う神田氏と山崎氏が解説しています。

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