ギロチンC(鉄屑)とは?

 

 もしかして「ギロチンC(鉄屑)」の買取価格をお探しですか?

 

 

 ~リサイクルの現場で生まれる“最終等級”の厚物スクラップ~
 鉄スクラップの中でも、ギロチンシャーを使って加工された「ギロチン材」は、製鋼原料として広く利用されています。このギロチン材は、品質や寸法の違いによってA・B・Cのランクに分類されます。
 その中で”最も低グレードに位置づけられるのが「ギロチンC」”です。しかし、「価値が低い=無価値」ではありません。ギロチンCにも、明確な用途と役割があります。
 本記事では、ギロチンCの定義、特徴、他等級との違い、そして取り扱う際の注意点などを、金属リサイクルのプロの視点でわかりやすく解説します。

 

建設系の鉄スクラップの取扱、滋賀県金属買取の神田重量金属株式会社

 

ギロチンC(鉄屑)

 ギロチンC(鉄屑)は、H3・H4を生産するための鉄スクラップの母材(加工用材料)です。
 主に金属リサイクルの工場で発生する金属屑のことを指します。一般的にギロチンC(鉄屑)は鉄スクラップの中でもっとも一般的な金属スクラップかもしれません。
 工場、解体工事、建築工事から発生する場合や、日常の生活から発生する金属スクラップなど様々な鉄製品が該当します。

 

 ギロチン材とは?


 まず、「ギロチン材」は厚みのある鉄スクラップを、ギロチンシャー(油圧カッター)で定尺にカットした加工スクラップです。

 建材や重機部品などの厚物をリサイクルしやすくするために生まれました。

 

 ギロチンCとは?


 ギロチンCとは、異物の混入率が高い・サイズが不揃い・腐食が進行しているなど、品質的に下位に分類されるギロチン材を指します。

 基本的には「電気炉での原料としてはギリギリ使えるライン」であり、製鋼所によっては受け入れを断られることもあります。

 

 ギロチンCの主な特徴


  •  材質 : 鉄(サビあり、塗装ありの構造材が多い)
  • サイズ : 不規則、300mm以上も混在
  • 加工精度: 低め(整っていない形状が多い)
  • 混入物 : 非鉄金属、ゴミ、油分、塗装、コンクリ片など含まれることも
  •  用途 : 一部製鋼所の炉材、再加工用スクラップ、低品位鉄原料

 

 

 ギロチンCの買取価格(目安)


  • 2025年6月時点の参考価格:25円〜35円/kg

  • 地域、スクラップヤード、相場、混入率によって大きく変動します。

  • 買取対象になるかは事前に業者に確認を!

 

 ギロチンCを扱う際の注意点


 1. 異物をできるだけ除去する

 ゴミ、油分、木片、プラスチックなどが多いと、「雑品扱い」や「引き取り不可」になる恐れあり

 2. サイズが大きすぎる場合は要加工

 長尺・大型のものは、受け入れ拒否される可能性があります。

 3. 他等級と混ぜない

 A・B材と混在すると、全体がC評価に下がる可能性があります。選別は徹底しましょう。

 

 ギロチンCの行き先とリサイクルの流れ


  1. スクラップ業者が選別・一時保管

  2. 状況によっては再加工(再切断・異物除去)

  3. 製鋼所や加工業者へ出荷

  4. 炉材または低品位原料として再利用

 ※直接電気炉に使えない場合でも、加工を経て鉄としての再利用は可能です。

 

ギロチンCの価値を高めるには?

  • 分類・選別を徹底し、できるだけ異物を除去

  • 他等級(A・B)とは混ぜない

  • サイズが大きい場合は事前に切断・小分け

このような工夫で、本来“捨て値”になりやすいギロチンCでも、一定の価格での取引が可能になります。

 

 ギロチンC(鉄屑)のサイズと検収


検収のサイズは3mm以下でオーバーサイズ(1200以上)の物ですが、インサイズもこの検収に含まれる場合があります。
金属リサイクル業者がギロチンシャー切断加工を前提とした鉄スクラップの母材で、H3屑未満の生産を目的としています。
現在の一般的なギロチン材Cのスクラップ買取価格につきましては、買取価格一覧からご確認頂けます。

 

まとめ|ギロチンCは“見えにくい資源”を活かす鍵

  • ギロチン材の中でも最下級グレードにあたる
  • 異物やサイズの不統一で価値が落ちるが、再加工や用途次第で再利用可能
  • 適切な処理・分別で価格アップや再資源化が可能

 ギロチンCは“安い鉄くず”ではなく、“磨けば活きる資源”です。

 価格だけでなく、地球環境・資源循環の一翼を担う素材として、正しく評価されるべき存在です。

 

 

 

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  この記事について(著者情報)

 金属リサイクルの専門家として金属スクラップを取り扱う神田氏と山崎氏が解説しています。

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