メッキロール(スクラップ)とは?

 

 もしかして「鉄スクラップ」の買取価格をお探しですか?

 

 

 金属リサイクル業界で時折見かける「メッキロールスクラップ」。
 一般の方にはあまり馴染みがない用語ですが、これは主に製鉄所や表面処理工場などで使用されるロール状の機械部品が、寿命や破損などで廃棄される際に発生する特殊な鉄スクラップです。
 この記事では、メッキロールとは何か、どのような特徴があるのか、リサイクル時の注意点などを詳しくご紹介します。

 

鉄のメッキロールの取扱、金属買取の神田重量金属株式会社

 

メッキロール(スクラップ)

 メッキロール(スクラップ)は、銅やニッケルで鉄のロールをメッキ加工したものです。※グラビア印刷のベースシリンダー
 通常の鉄くずと処理が異なり、研磨して除去する方法やロール自体に傷をいれて塩を巻いて銅やニッケルを酸化させる方法があります。
 鉄スクラップの中で最も注意が必要とされるメッキロールは、表面の鉄以外の金属の除去が難しいため、価値が非常に低くなっています。※昔は廃棄物として処理されていました。
 主に特殊な印刷工場から発生する金属スクラップで、通常の鉄くずの検収や評価と異なります。

 

 代表機種・形状


【メッキロール】

代表機種:溶融亜鉛メッキラインのガイドロール、テンションロールなど
 特徴 :中実の円柱形で、長さ1〜2m、重量数百kgに達することもある
表面処理:クロムメッキ・セラミックコーティング・タングステンなど

 

 特徴


  • 高硬度・高比重の鉄スクラップ

  • 内部は鉄または鋳鋼、表面は特殊金属の複合構造

  • 切断や加工に高度な技術が必要な場合もある

  • 一般的な鉄スクラップよりも単価が高い傾向

 表面のコーティング材によっては、有価金属(例:クロム、ニッケル、モリブデンなど)の回収対象となることもあります。

 

 注意点

  1. 事前に材質の確認をすること
     磁性の有無、メッキ成分、内部素材などをチェックし、鉄系と非鉄系を分けて評価しましょう。

  2. 重機での取り扱いが前提
     1本あたりの重量が非常に大きいため、搬出・積込み時はクレーンやフォークリフトが必要です。

  3. 表面処理材の分析が必要な場合も
     クロムやニッケル系メッキは、買取価格や処理方法に影響するため、事前のスペック提示があるとスムーズです。

 

 メッキロール(スクラップ)の検収


基本的に検収の定めはありませんが、業者によっては取扱自体が不可となる場合がありますので、事前に相談することをオススメ致します。
現在の一般的なメッキロールの買取価格につきましては、買取価格一覧からご確認頂けます。

 

メッキロールのまとめ

 メッキロールスクラップは、一般的な鉄屑とは異なる特殊スクラップのひとつであり、材質の多様性と重量により高価買取の可能性があります。

 一方で、取り扱いや選別には専門知識が求められるため、信頼できるリサイクル業者との連携が重要です。

 使い終わった工業用ロールも、正しく処理すれば資源として新たな価値を生み出します。ぜひ適切なリサイクルで、資源循環とコスト削減の両立を図りましょう。

 

 

 

 

 鉄スクラップ【検収の種類】


鉄くずの歴史と性質
ヘビー屑とは?
鉄スクラップの種類
 ≫新断スクラップ
 ≫HS(鉄スクラップ)
 ≫H1(鉄スクラップ)
 ≫H2(鉄スクラップ)
 ≫鉄のダライ粉(鋼ダライ)
 ≫Cプレス(スチール缶プレス)
 ≫ギロチン材A(鉄屑)
 ≫ギロチン材B(鉄屑)
 ≫ギロチン材C(鉄屑)
 ≫ガス切り材(鉄屑)
 ≫鋳物スクラップ(鉄屑)
 ≫級外スクラップ(鉄屑)
 ≫ドラム缶(鉄屑)
 ≫建築系スクラップ(鉄屑)
 ≫建設・解体系スクラップ(鉄屑)
 ≫雑品スクラップ
 ≫機械スクラップ
 ≫リフト系スクラップ
 ≫建設機械系スクラップ
 ≫農機具系スクラップ
 ≫工具スクラップ
 ≫一般金属スクラップ
 ≫金属ゴミ
 ≫シュレッダー屑(鉄屑)
 ≫敷鉄板(鉄屑)
 ≫敷鉄板(中古)
 ≫グレーチング(鉄屑)
 ≫錆びた鉄スクラップ(鉄屑)
 ≫鉄スクラップの処分でお困りの場合
 ≫チャンネル材スクラップ
 ≫パチンコ玉(鉄屑)
 ≫ビス屑、ネジ屑、ナット屑、ボルト屑、金属材料
 ≫ワイヤースクラップ(鉄屑)
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 ≫番線スクラップ(鉄屑)
 ≫輸出系鉄スクラップ
滋賀県の金属スクラップ・リサイクル工場
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  この記事について(著者情報)

 金属リサイクルの専門家として金属スクラップを取り扱う神田氏と山崎氏が解説しています。

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