ガス切り材(鉄屑)とは?

 

 もしかして「ガス切り材(鉄屑)」の買取価格をお探しですか?

 

 

 〜厚くて大きな鉄も資源に変える“火の技術”〜
 鉄スクラップの世界では、重くて厚みがある鉄製品を効率よく処理・再資源化する技術が求められます。そんな中で活躍するのが”「ガス切り材」”です。
 この記事では、ガス切り材とは何か、どんな特徴があり、どのような場面で発生し、どのようにリサイクルされるのかを、金属リサイクルのプロの視点で分かりやすく解説します。

 

ガス切り材スクラップの取扱、滋賀県金属買取の神田重量金属株式会社

 

ガス切り材(鉄屑)

 ガス切り材(鉄屑)は、ギロチンシャーによる加工が難しい鉄屑で、ガスの溶断による切断加工を前提とした鉄スクラップです。
 主に金属リサイクルの工場で発生する金属屑のことを指します。
 一般的にガス切り材(鉄屑)は大型の機械や重機など、厚みのあるH鋼やコラムなども含めてギロチン加工が難しい場合に人力でガス切断を行います。
 工場設備や解体工事から発生する金属スクラップなどの鉄製品が該当します。

 

 ガス切り材とは?


 ガス切り材とは、厚みのある鉄を「ガス溶断」で切断・加工した鉄スクラップのことを指します。

 通常の油圧カッター(ギロチンシャー)では対応できないような厚さや形状の鉄材に対して、酸素とアセチレンなどを使った高温の炎で切断する作業を「ガス切断」と呼びます。

 

 ガス切り材の代表例


  • 重機の部品(アーム、バケットなど)

  • 建機フレーム、ショベルカーの足回り

  • 厚みのある鉄板や鋼板

  • 解体現場で出た大型鉄骨

 

 ガス切り材の特徴


  • 切断方法:酸素・アセチレンなどのガスを用いた「溶断」
  • 加工対象: 通常のギロチンでは切れない極厚の鉄材
  • 寸法精度: 切断者の技量により変わるが比較的粗い
  • 表面状態: 切断面にスラグ(溶けた鉄のカス)が残る場合あり
  • 混入物 : 基本的に鉄のみ(ただしサビや塗装ありの場合も)
 ※ガス切り作業は手作業が多く、熟練技術が必要な現場です。

 

 

 ガス切り材のスクラップとしての価値


 ガス切り材は、しっかりと鉄のみで構成されていれば、製鋼炉での原料として高い需要があります。ただし以下の点が評価に影響します:

  • 異物の混入がないこと(非鉄・油分・木材など)

  • 切断サイズが極端に大きすぎないこと

  • サビや塗装の状態が良好なこと

 

 ガス切り材の買取価格(2025年6月の参考)


  • 20円〜35円/kg程度

  • ※純度、サイズ、地域、鉄の相場により変動

  • ※他の厚物スクラップ(ギロチンA/Bなど)と同様の価格帯ですが、異物混入や不定形の場合は減額や引き取り不可になることも。

 

 ガス切り材の発生現場


  • 建物や橋梁の大型解体現場

  • 建設機械・重機の解体ヤード

  • 造船所や重工業プラントの廃棄設備処理

  • 大型鋼構造物のスクラップ工場

 ※ガス切断作業を行う専門業者が、現場で鉄材を扱いやすいサイズに分割して持ち帰るケースも多いです。

 

 ガス切り材を売る際の注意点


 1. 非鉄やゴミが付着していないかチェック

 鉄以外の部品(油圧ホース、ゴム、アルミなど)は買取拒否や減額対象です。

 2. 火花・切断面に注意(搬出時の安全管理)

ガス切り作業は高温・火花が発生するため、作業後の安全確認も重要です。

 3. 切断サイズが適正か確認

極端に大きなものは製鋼炉で使えないため、300mm〜600mm程度が望ましいです。

 

 ガス切り材(鉄屑)のサイズと検収


検収のサイズは6mm以上でオーバーサイズ(1200以上)の物です。検収のサイズは6mm以上でオーバーサイズで、金属リサイクル業者の鉄スクラップの母材です。
溶断加工することによりHS屑、H1屑、H2屑の生産を目的としています。
現在の一般的なガス切り材のスクラップ買取価格につきましては、買取価格一覧からご確認頂けます。

 

まとめ|ガス切り材は“再資源化の裏方ヒーロー”

  • 極厚・大型鉄屑を再利用可能にする加工材

  • ギロチンでは切れない“重たくて強い鉄”を分割する技術

  • 適正に処理すれば、高価買取対象になることも多い

 ガス切り材は、「重くて扱いにくい鉄くず」を「価値ある資源」に変える職人の技術です。
 リサイクルの現場でこそ輝く、火のチカラと鉄の未来を支える存在です。

 

 

 

 鉄スクラップ【検収の種類】


鉄くずの歴史と性質
ヘビー屑とは?
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  この記事について(著者情報)

 金属リサイクルの専門家として金属スクラップを取り扱う神田氏と山崎氏が解説しています。

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