鋳物スクラップ(鉄屑)とは?

 

 もしかして「鋳物スクラップ(鉄屑)」の買取価格をお探しですか?

 

 

 〜見た目で分かる!鉄の“鋳造くず”の特徴と価値を解説〜
 鉄スクラップの中でも、素材そのものに特殊な性質を持つ「鋳物(いもの)スクラップ」。
 鋳物は一見して分かりづらい存在ですが、正しく理解すれば買取価格の差がつくポイントになります。
 この記事では、”鋳物スクラップとは何か?どんな特徴があり、どう扱えば良いのか?”を金属リサイクルのプロの視点でわかりやすく解説します。

 

鉄の鋳物の取扱、滋賀県金属買取の神田重量金属株式会社

 

鋳物スクラップ(鉄屑)

 鋳物スクラップ(鉄屑)は、ギロチンシャーによる加工が難しい鉄屑で、ガスの溶断による切断加工を前提とした鉄スクラップです。主に金属リサイクルの工場で発生する金属屑のことを指します。
 鋳物(いもの)スクラップとは、鉄や鋼と同じ鉄スクラップに属する金属合金です。鉄は全て炭素との合金ではありますが、炭素の含有量により鋳鉄(ちゅうてつ)など鋳物に変化します。
 炭素の量が変わることにより、強度や硬度が大きく変化することが特徴です。
 炭素量が増えると靱性(じんせい)が下がり、硬さが上がります。
 ※靱性(じんせい)とは、粘り強さのようなことを指します。

 

 鋳物とは?


 鋳物とは、溶かした鉄を型に流し込んで成型した金属製品のことです。

 冷えて固まることで強度の高いパーツが作れますが、他の鉄と比べて「脆く」「加工が難しい」という特徴があります。

 

 鋳物スクラップの代表例


  • 自動車のブレーキディスク・ドラム

  • ポンプ・モーターのケーシング

  • 農機具・建設機械の一部部品

  • 古いマンホールや街灯部品

  • 工場などの鋳造廃材(不良品・バリなど)

これらの部品はほぼ例外なく”「黒く重い、そして割れやすい」”という特徴があります。

 

 鋳物スクラップの特徴


  •   材質 : 鉄(SS材、建材、機械構造用鋼など)
  •  見た目 :ギロチンシャーで圧断(油圧カッター)
  •  重量感 :一般的に300mm以下(製鋼所により規定あり)
  • 割れやすさ: 約6mm以上の厚物
  •  加工性 : 電気炉での鉄鋼原料、自動車・建材などに再利用
 ※磁石には付きますが、切断しにくく割れやすい点が最大の特徴です。

 

 鋳物スクラップの分類と用途


 鋳物スクラップは、以下のように鉄スクラップの中でも独立したカテゴリとして扱われます。

  • 鋳物生産用:再鋳造のための原料(再び鋳物として生まれ変わる)
  • 製鋼用原料電気炉などで溶かされて一般的な鋼材へ再生
  •  雑品扱い異物が多い場合や識別が困難な場合は減額または混合扱いに

 

 鋳物スクラップの買取価格(2025年6月時点)


  • 25円〜35円/kg前後

  • 地域や市況、品質(異物の有無)によって大きく変動します。

 ※見た目が鉄でも、鋳物かどうかで査定が変わるので、識別は非常に重要です。

 

 

 鋳物スクラップを扱う際の注意点


 1. 異物を除去する

 塗装・油分・アルミ部品・プラスチック類などは減額対象です。

 2. 他の鉄くずと混ぜない

鋼材スクラップと混在すると「雑品扱い」や「一括減額」になる場合があります。

 3. 割れやすいので取り扱い注意

解体・運搬時には落下破損による飛散やケガに注意が必要です。

 

 

 鋳物スクラップ(鉄屑)のサイズと検収


鋳物スクラップとしての検収のサイズは1辺が1200以下のブロック状態の金属スクラップです。
故銑(こせん)・可鍛コロ(かたんころ)・ポンチ・銑鉄(せんてつ)・ズクなど厳密には様々な種類があります。炭素の量や製品の形状により検収は変わります。
※鋳鉄(ちゅうてつ)とは、2%以上の炭素を含む鉄合金です。
現在の一般的な鋳物スクラップの買取価格につきましては、買取価格一覧からご確認頂けます。

 

まとめ|鋳物スクラップは“重くて脆い、価値ある鉄”

  • 黒っぽく重たい見た目と、割れやすい性質が特徴
  • 鋳物専用の再資源化ルートがあり、鋳造業界でも重宝
  • 他の鉄スクラップと混ぜると価値が下がることも

 見た目では分かりにくいけれど、選別の精度で利益が変わるのが鋳物スクラップ。

 プロの現場では、鋳物を見極められるかどうかが信頼と利益の鍵になります。

 

 

 

 鉄スクラップ【検収の種類】


鉄くずの歴史と性質
ヘビー屑とは?
鉄スクラップの種類
 ≫新断スクラップ
 ≫HS(鉄スクラップ)
 ≫H1(鉄スクラップ)
 ≫H2(鉄スクラップ)
 ≫鉄のダライ粉(鋼ダライ)
 ≫Cプレス(スチール缶プレス)
 ≫ギロチン材A(鉄屑)
 ≫ギロチン材B(鉄屑)
 ≫ギロチン材C(鉄屑)
 ≫ガス切り材(鉄屑)
 ≫鋳物スクラップ(鉄屑)
 ≫級外スクラップ(鉄屑)
 ≫ドラム缶(鉄屑)
 ≫建築系スクラップ(鉄屑)
 ≫建設・解体系スクラップ(鉄屑)
 ≫雑品スクラップ
 ≫機械スクラップ
 ≫リフト系スクラップ
 ≫建設機械系スクラップ
 ≫農機具系スクラップ
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  この記事について(著者情報)

 金属リサイクルの専門家として金属スクラップを取り扱う神田氏と山崎氏が解説しています。

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