2024年の鉄スクラップ相場を金属リサイクルのプロが予測
日本の鉄鋼・特殊鋼需要は年末にかけて前年度より増加しました。2024年も需要が大きく下がることは考えにくいですが、年末に自動車業界に関する工場停止問題から、時差はありますが下落が予想されます。「鉄は国家なり」とありますが、日本の鉄鋼生産量は自動車産業と並んでグローバルな存在となっています。 そんな鉄鋼業界を支える鉄スクラップの発生や需要に応えるべく、鉄スクラップのヤード業者は来年は新しい動きが増えるかもしれません。
佐野重量【東近江・近江八幡ヤード】から引用:【2024年】の鉄スクラップ相場推移を鉄屑買取専門業者が予測
※この記事は2023年12月末に佐野重量金属が公開したブログの引用です。
鉄スクラップの2023年の価格推移
※鉄スクラップ価格ベース
2023年 | 月平均 |
---|---|
1月 | 平均¥48,000円 |
2月 | 平均¥50,500円 |
3月 | 平均¥51,375円 |
4月 | 平均¥48,800円 |
5月 | 平均¥44,500円 |
6月 | 平均¥45,000円 |
7月 | 平均¥46,000円 |
8月 | 平均¥47,000円 |
9月 | 平均¥47,500円 |
10月 | 平均¥47,500円 |
11月 | 平均¥47,500円 |
12月 | 平均¥48,000円 |
2024年前半は自動車業界の影響から新断屑が一時的に高騰したり、その後通常屑が下落するなど、短期的な弱含みが予測されますが、鉄相場は上がり切らない状態が続くと考えられており、大幅な下げなどは無いと考えています。
2024年のトレンドは発生難と物流がポイントになるのではないでしょうか?
また、解体工事などは引き続き案件は多いと思いますが、一定のシーズンに集中する可能性があります。工場などの発生についても、サプライチェーンと物流の影響から本調子とも言えません。
物流問題への対策として、「サテライトヤードの増加」と「海上便の増加」が考えられます。
サテライトヤードや簡易ヤードは、物流面や納品業者への改善案として増加しています。納品場所までの距離が短くなるため、結果的に物流コストは圧縮できます。
同時に増加すると思われるのが海上便です。陸上便での運転手不足や2024年問題への対策として、実用的な答えのひとつではないでしょうか?船と簡易ヤードの二段構えで効率化することが考えられます。
2024年の価格予測の平均¥44,600円(㎏44円)
2024年の価格予測の最大¥51,800円(㎏51円)
2024年の価格予測の最低¥38,500円(㎏38円)
※一般的なギロチンB材、あくまで主観的な予測です。
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