古紙リサイクル
段ボール・雑誌・新聞・機密書類のリサイクル
リサイクルといえば金属やプラスチックを思い浮かべる方も多いですが、古紙リサイクルは日本で最も成熟した資源循環のひとつです。
この記事では、特に扱われることの多い「段ボール・雑誌・新聞・機密書類」の4種類にフォーカスし、リサイクルの仕組みと実務での注意点、そしてリサイクル価値を高めるコツを解説します。

各品目別の特徴とリサイクルのポイント
【1】段ボール
-
用途例:宅配・食品配送・梱包全般
-
リサイクル率:90%以上(最も優等生)
-
ポイント:ガムテープやプラスチック、伝票の除去が大切
※注意:汚れた段ボール(油・水濡れなど)はリサイクル不可。リユースか廃棄対象。
【2】雑誌(ミックスペーパー)
-
用途例:書籍、パンフレット、カタログ
-
リサイクル率:70〜80%程度
-
ポイント:ホチキス・金属バインダーの除去。カラー印刷が多いので用途は限定されがち。
※裏技:ミックスペーパーを分けておくと、製紙会社にとっては処理コストが下がり評価が上がることも。
【3】新聞
-
用途例:日刊新聞、折込チラシ
-
リサイクル率:90%超(段ボールに次ぐ)
-
ポイント:インクの脱色がしやすく、トイレットペーパーなどへ再利用されやすい。
※注意:チラシと新聞紙は分別推奨(インク量が異なる)
【4】機密書類
-
用途例:企業の会計資料、契約書、名簿など
-
リサイクル率:安全処理を前提に評価
-
ポイント:シュレッダー処理や溶解処理など、情報漏洩リスクを考慮した処理が必要
※実務面:再生紙としての価値よりも、「溶解証明書」などの処理証明が重視される業務分野です。
古紙リサイクルのメリット
-
資源の有効活用:パルプ使用量を減らし、森林資源を守る
-
コスト削減:事業系ごみの量を減らし、処分費を抑制
-
CO₂削減効果:新しい紙の製造に比べ、エネルギー消費が少ない
※古紙1トンの再生で、およそ20本分の木材を節約できるとも言われています。
実務での注意点とリサイクル品質を高める工夫
- 水濡れ対策 :保管場所は屋内またはカバー付きが理想
- 雑物除去 :プラスチック、金具、テープ類の除去
- 分別精度 :「段ボール」「新聞」「雑誌」「機密書類」は別々に仕分け
- 定期回収契約:法人の場合は月1〜2回の定期契約がコスト効率よし
よくある質問(FAQ)
Q. 会社で出た書類ごちゃまぜの箱ごと出してもいい?
→ 基本はNG。段ボールや雑誌が混在していると、資源としての評価が下がる可能性があります。
Q. 機密書類は自社でシュレッダーすればOK?
→ 情報漏洩防止の観点から、専門業者に依頼するのがベター。回収後の「溶解証明書」が信頼につながります。
Q. 紙コップや紙皿もリサイクルできますか?
→ 内部がコーティングされていることが多く、古紙としてはNG。一般廃棄物扱いになります。
古紙リサイクルの全体像
古紙リサイクルとは、使用済みの紙製品を回収し、製紙原料として再生する仕組みです。国内では段ボールや新聞紙などの回収率が高く、一部の品目は90%を超える回収率を誇ります。
再生された紙は、トイレットペーパー、段ボール、印刷用紙などに生まれ変わります。
まとめ:古紙リサイクルは、見落とされがちな「資源の宝庫」
段ボールや新聞のような日常的なものも、正しく分別・回収すれば立派な資源です。
特に企業や事業所から出る古紙は量も多く、コスト削減・環境配慮の両面で有利になります。
「紙だからたいしたことない」と思わず、きちんと回すことで、企業価値にもつながる——それが今どきの古紙リサイクルの考え方です。
古紙リサイクルの流れ
STEP.1 ご依頼・お申込み(定期回収の場合、契約などが可能です)
STEP.2 ご指定の場所・時間に集荷・回収・検収
STEP.3 選別・分別・仕分け作業
STEP.4 お支払い・伝票添付・加工や保管
STEP.5 リサイクル工場へ出荷・新たな製品へ
≫古紙の禁忌品についてのリンク
≫滋賀県の集団回収・団体回収についてリンク
古紙に関するお問合せフォーム
トップページ
古紙の関連記事
リサイクルや環境・SDGs関係の記事を発信しています
0.SDGsってなに?
1.貧困をなくそう
2.飢餓をゼロに
3.すべての人に健康と福祉を
4.質の高い教育をみんなに
5.ジェンダー平等を実現しよう
6.安全な水とトイレを世界中に
7.エネルギーをみんなに、そしてクリーンに
8.働きがいも経済成長も
9.産業と技術革新の基盤を作ろう
10.人や国の不平等をなくそう
11.住み続けられる街づくりを
12.つくる責任、つかう責任
13.気候変動に具体的な対策を
14.海の豊かさを守ろう
15.陸の豊かさも守ろう
16.平和と公正をすべての人に
17.17のパートナーシップで目標を達成しよう
3R(スリーアール)
リサイクルとは?
リユースについて
リデュースってなに?