リン酸鉄リチウム電池(LFP)
関連記事はコチラ
2024年3月9日一部更新_
リン酸鉄リチウム電池(LFP)とは?
LFP電池とは、最新のリチウム二次電池のことで、通常のほぼすべてのリチウムイオン電池はコバルト素材(レアメタル)が使用されていますが、最近ではリン酸鉄リチウム電池(LFP電池)という製品も発表されています。
電気自動車(EV)の中心ドライバーである米国テスラ社のイーロン・マスク氏も採用しています。
コバルトと違い、鉄とリチウムは採掘が容易で、埋蔵量もコバルトに比べて多いため、今後様々な技術が進んでいくと言われています。
【豆知識】
コバルトはニッケルや銅の採掘の際に付帯物として回収ができるため、コバルト単体での採掘はされていない。
リン酸鉄リチウム電池の仕組み
リン酸鉄リチウムは熱の分解温度が高く、安定・安全性に優れた特徴を持ちます。
そのため電池の内部で発熱があっても決勝構造が崩壊しにくく、材料も従来製品と比べると安価になっています。
一般的に言われている欠点としては、従来の製品で定格電圧が3.7V程度、リン酸系は3.2V程度とされており、エネルギーの密度が低いことが欠点であるといえます。
また、コバルトやニッケルの代わりに鉄がしようされているため、製造のコストは引くいですが、エネルギーとしての使用(航続距離)が短く、寒さに弱いため、地域によっては使用できない場合があるそうです。
今後技術の進化により、様々な改善が進んでいくといわれているため、主流になる可能性は十分にあると言えるでしょう。
実際に中国のEV市場でもかなりの普及が進んでいます。
電池の種類による性質
リン酸鉄リチウム |
平均電圧 3.2 |
比較的安全 |
コバルト酸リチウム |
平均電圧 3.7 |
熱暴走の可能性 |
ニッケル水素 |
平均電圧 1.2 |
比較的安全 |
鉛(過放電力 60~80%) |
平均電圧 2 |
水素が発生 |
電池のまとめ
今後スクラップとしての発生の可能性がある製品について、「滋賀県非鉄金属リサイクルブログ」では研究、レポート、発信をしています。
リン酸鉄リチウムイオン電池自体はわりと昔から研究されていましたが、実用化として採用されだしたのは最近といえます。
今後も様々な金属スクラップに関連する様々な情報と環境問題・SDGsについてお届けいたします。
環境・SDGs関係の記事を発信しています
3R(スリーアール)
リサイクルとは?
リユースについて
リデュースってなに?
0.SDGsってなに?
1.貧困をなくそう
2.飢餓をゼロに
3.すべての人に健康と福祉を
4.質の高い教育をみんなに
5.ジェンダー平等を実現しよう
6.安全な水とトイレを世界中に
7.エネルギーをみんなに、そしてクリーンに
8.働きがいも経済成長も
9.産業と技術革新の基盤を作ろう
10.人や国の不平等をなくそう
11.住み続けられる街づくりを
12.つくる責任、つかう責任
13.気候変動に具体的な対策を
14.海の豊かさを守ろう
15.陸の豊かさも守ろう
16.平和と公正をすべての人に
17.17のパートナーシップで目標を達成しよう
スクラップ関連記事
非鉄金属ってなに?
鉄・鉄屑ってなに?
スクラップってなに?
銅スクラップってなに?
真鍮スクラップってなに?
アルミニウムってなに?
ステンレスってなに?
電線スクラップってなに?
鉛スクラップってなに?
バッテリースクラップってなに?
コモンメタル
ベースメタル
金属買取業者の選び方
金属の売り方
リサイクルショップと金属買取業者の違い
リサイクルショップの開業の仕方
金属買取業者の開業の仕方
古物商について
金属屑業について
使用済み有害機器について
廃棄物の処理及び清掃に関する法律
トップページ
LINE
ブログ一覧
この記事へのコメントはありません。