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銅建値更新2025年版

2025年7月9日【速報解説】トランプ氏が“銅に50%関税”発言!市場・リサイクル業界の行方は?

 

前回の2025/07/07の銅建値の記事はコチラ

 

速報:トランプ氏、銅輸入に50%関税案を示唆

 概要

2025年7月9日の26時ごろ、ドナルド・トランプ前大統領(2024年米大統領選にて再選確実とされる)が、「海外からの銅輸入に対し50%の追加関税を検討する」と公の場で発言しました。

この発言により、銅市場・銅スクラップ業界・電線製造業・建設業界・再生資源業界が一斉に反応し、マーケットでは関税発動を前提とした価格上昇や仕入れ戦略の再構築が始まりました

 背景と狙い


🇺🇸 トランプ政権の「アメリカ・ファースト」政策の延長線
  • トランプ氏は2024年の選挙戦でも「アメリカ製造業の復活」「外国依存の排除」を繰り返し訴えており、その一環として今回の関税案が浮上。

  • 特に中国・チリ・コンゴなどからの銅輸入が、米国内生産やリサイクル銅市場を圧迫していると主張。

 

 貿易赤字の是正


  • 米国は銅地金・銅製品を多く輸入しており、貿易赤字の対象と見なされています。

  • この「関税」はその赤字の是正と国内製造業の保護を目的とした「報復的・防衛的関税」に近いものです。

 

 

 

 市場への影響


銅価格の急騰(先物市場)
  • 発言後すぐにLME(ロンドン金属取引所)やCOMEX(米商品取引所)で銅先物が急騰

  • 米国内の電線製造・自動車部品・建設業界はコスト高を懸念。

🇨🇳 中国・チリなど輸出国の反応
  • 中国は米国向け銅製品の「数量調整」も視野に。

  • チリ(世界最大の銅輸出国)も「報復措置」を示唆。

 

 銅リサイクル業界への影響(日本・米国・世界)


 米国内のプラス材料
  • 国内銅スクラップの価値が急上昇する可能性

  • 国内の精錬所やスクラップ回収業者にとっては利益拡大のチャンス

 🇯🇵 日本への波及
  • 日本は銅スクラップの輸出国でもあり、アジア市場の価格が高騰すれば日本のスクラップ業者も高値での取引が可能に。

  • 一方で、精錬・加工業者にはコスト高圧力がかかる可能性も。

 

 今後の展開とシナリオ

◆関税発動が実現した場合(2025年後半〜2026年想定)
  •     米製造業    :電線、配管、EV部品などのコスト上昇。価格転嫁へ。
  •     米スクラップ業者:国内供給が増加し、相場が上昇。回収ルート強化が必要。
  • 輸出国(チリ・中国など):米市場縮小により、アジア・EUに輸出先をシフトする可能性。
  •     日本      :相場連動により、スクラップ業界には追い風だが、精錬・加工には逆風。

 

 発動時期と補足について


  • 発言:2025年7月9日:選挙キャンペーン中の演説で「銅に50%の関税を検討」と明言。市場が即反応。
  • 草案提示:2025年9月〜10月:米通商代表部(USTR)による制裁関税リスト草案が発表。業界団体や議会から意見募集。
  • 大統領令 or 法令化:2026年1月中旬:トランプ氏が再任されれば、就任直後に「通商拡大法232条」などを根拠に発動可能
  • 実施:2026年春頃:実際の関税発動。関税率・対象品目・国別適用が明確化。
 さらに追加補足

米国には「通商拡大法232条」や「通商法301条」など、安全保障・知的財産を理由に関税を発動できる法的手段があり、前回のトランプ政権でも鉄鋼・アルミに用いられた前例があります。

 

現時点の発言では「海外から輸入される銅」「必要なら200%関税も辞さない」と述べました。

ここでいう「すべての銅(all copper imports)」には、以下すべてが含まれる可能性があります

※トランプ氏の発言では、スクラップも対象に含まれる可能性がありますが、環境業界・再生資源業界からの強い反発が予想されるため、除外される可能性も高いです。

 

 各国の輸出状況と過去の米中貿易摩擦を元に、主な対象国の反応を整理すると以下の通りです。

 

 日本の銅スクラップ業界にとっての影響分析


 1.【価格面】
  • 米国の輸入制限により、世界の銅相場(LME/COMEX)が高騰する可能性が大きい

  • 日本国内でも輸出向けスクラップ価格が連動して上昇しやすく、業者の売値・買値ともに高値圏へ

  • ただし、国内需要家(伸銅品メーカー等)との価格交渉にギャップが生じる懸念も。

 

 2.【物流面】
  • 中国・チリ・ペルーなどの主要輸出国が、米国に出せなくなった分をアジア・日本へ回す可能性

  • 日本にとっての銅精錬原料・地金の輸入価格が一時的に安定 or 割安化するチャンス

  • しかし、中国経由の物流網が変動することで、コンテナ船・港湾で混乱が発生するリスクあり。

 

 

銅相場解説まとめ

  • トランプ氏の銅への関税案は、単なる貿易政策ではなく、資源覇権・産業戦略・リサイクル市場の変革を引き起こす火種。

  • 今後の「発動時期」「対象範囲」「対象国の反応」に注視が必要。

  • 日本国内でも、銅スクラップ業界は瞬間的かもしれませんが、いい傾向です。加工業界は戦略見直しが迫られるでしょう。

 

 

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