電線の加工費用
電線の加工費用とは?
電線スクラップは、基本的に銅を取り出す目的でスクラップダウン処理・リサイクルされます。歩留まりや加工費用の計算で、実際にどれくらいの費用が必要になるか、注意すべき点をまとめて解説致します
※スクラップ業者用の加工費用の計算のため、加工業者向けの計算値ではありません。
被覆電線や被覆銅線をナゲット機(粉砕機)に投入して、 米粒大に粉砕し、磁選機・振動ふるい機から被覆(電線 の被膜部分)と導体(電線の金属部分)を比重選別して処理された高品位の銅屑と被覆チップを生産する設備と剥線機を用いてシンプルな剥き作業の2つの加工が一般的と言われています。
主に電線スクラップを計算する際に「歩留まり」と「加工費用(電気代や人件費)」の計算が必要になります。
電線スクラップの歩留まり一覧はコチラ |
銅の価格から歩留まりを計算して、電気代や人件費などの加工費用を引いた金額が電線スクラップの基準価格となります。
電線スクラップの加工費用一覧は下記の内容になります。
電線スクラップの加工費用一覧
85%線 | 20円~45円 |
---|---|
80%線 | 25円~50円 |
75% | 30円~55円 |
70% | 35円~60円 |
65% | 40円~65円 |
60% | 45円~70円 |
55% | 50円~75円 |
50% | 50円~75円 |
45% | 60円~80円 |
40% | 70円~90円 |
電線を加工する際に必要な費用の具体例
- 電気代(機械や設備機器全般)
- 水道代(水で比重分離する際に必要です)
- ガス代(乾燥工程がある場合※設備によっては電気)
- 燃料費(運送・横持ち・重機・リフト等)
- 人件費
- その他費用
加工する際には様々な費用が必要となっており、2023年からは特に電気代による価格転嫁が課題となっています。
適切なリサイクルによる再資源化によって膨大なエネルギーや資源が使用されているため、環境の負荷を考えると効率化による電気代や燃料などエネルギーの使用は、リサイクルは環境に良いのか、という課題をもっとスクラップ業者は理解を深めるべきだと考えています。
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