インコロイ合金(Incoloy)【特殊金属】とは?
インコロイ合金
【Incoloy】
インコロイ合金スクラップは、ニッケル合金のひとつです。インコネルなど類似した金属合金もあり、用途によって様々な金属が添加されています。
今回はインコロイとインコネル・ハステロイとの違いや成分、使用される製品などをスクラップ発生の観点から解説致します。
インコロイの成分
インコロイ800 | ALLOY 800 磁性・磁気反応 :無し ニッケル(Ni) :30%~32% クロム (Cr) :19%~17% 炭素 (C) :0.06%~0.10% マンガン(Mn) :0.5%~1.5% シリコン (Si) :0.2%~0.7% 銅 (Cu) :0.5%以下 硫黄(S) :0.01%以下 リン (P) :0.015%以下 アルミ(Al) :0.3%~0.6% チタン (Ti) :0.3%~0.6% 鉄 (Fe) :残部 |
---|---|
インコロイ801 | ALLOY 801 磁性・磁気反応 :無し 炭素 (C) :0.1%以下 マンガン(Mn) :1.5%以下 アルミ (Ai) :0.15%~0.6% 硫黄(S) :0.01%以下 シリコン (Si) :1%以下 クロム (Cr) :19%~22% ニッケル(Ni) :30%~34% 銅 (Cu) :0.5%以下 チタン (Ti) :0.75%~1.5% 鉄 (Fe) :残部 |
インコロイ825 | ALLOY 825 磁性・磁気反応 :無し ニッケル(Ni) :38%~46% クロム (Cr) :19.5%~23.5% 炭素 (C) :0.25%以下 マンガン(Mn) :1%以下 シリコン (Si) :0.5%以下 銅 (Cu) :1.5%~3.0% モリブデン(Mo) :2.5%~3.5% アルミ(Al) :0.2%以下 チタン (Ti) :0.6%~1.2% リン (P) :0.02%以下 硫黄(S) :0.01%以下 鉄 (Fe) :残部 |
他にもインコネル702、インコネル706、インコネル713、インコネル722など、用途や目的により様々な種類があります。
金属スクラップとしての価値は非常に高価になります。
インコロイ合金の主な用途
耐熱鋼などと同様で、温度が高い場面で特に活躍しており、様々な場面で使用されています。
- 加熱コイル
- 設備機器部品
- 配管部品
- 熱交換器・エバポレーター
- 科学プラント
※選別を行う選別ガンは様々な種類がありますが、一般的な物は精度が低いためお気を付けください。
インコロイ合金のスクラップとしての価値
インコロイスクラップのスクラップとしての価格は、基本的にニッケル相場により価格は変動します。
ニッケルの含有率はインコロイの型番により違いがあれど、どれも通常の非鉄金属と比べて格段に価格が高くなっています。
特殊金属の関連内容一覧
金属スクラップ図鑑
特殊金属一覧
超硬スクラップ
触媒スクラップ(メタル・ハニカム)
レアメタルとレアアースの違い
プレシャスメタル
特殊ステンレス一覧
ニッケル合金
≫≫コバール(Kovar)
≫≫ニクロム
≫≫ヘビメット
≫≫サーメット
≫≫ハステロイ
≫≫インコネル
半導体とは?
≫基板スクラップ一覧
≫≫パソコン基板・マザーボードスクラップ
≫≫電子基板・精密基板スクラップ
≫≫家電基板・雑基板スクラップ
≫≫その他基板スクラップ
≫≫パチンコ基板とスロット基板
≫≫半導体・CPUスクラップ一覧