ニオブ（Niobium）【特殊金属】とは？
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ニオブ（Niobium）【特殊金属】
”ニオブ（Niobium）”は元素記号「Nb」、原子番号41の銀白色の金属。
主な特徴は以下のとおりです
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非常に高い融点（2,468℃）
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軽量かつ高強度
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耐酸化性・耐腐食性に優れる
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電子材料や超伝導材料にも応用される
ニオブは主に”フェロニオブ（Fe-Nb）”として鉄と合金化され、構造用鋼や特殊合金の強化材として使用されます。
ニオブは単体金属として回収されることは稀で、多くの場合は他の金属との合金状態でスクラップとして排出されます。
ニオブスクラップの価値と取扱い
ニオブは希少でありながら、比較的安定した供給が必要なため、リサイクルによる回収が重要視されています。
特徴と価値ポイント
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高純度ニオブや高含有合金は高価買取対象になる
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一方で、ステンレス中に微量含有している程度では単体回収困難
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”分析（蛍光X線など）”による含有確認が不可欠
ニオブ含有の合金として有名なものに「インコネル」「ハステロイ」「ジルコニウム合金」などがあります。こうした高機能材のリサイクル現場でニオブが関係していることも。
スクラップとしての注意点
ニオブは他の金属との判別が非常に難しいという性質があり、以下の点に注意が必要です
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見た目での識別はほぼ不可能（XRF分析機推奨）
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タンタル・モリブデン・ジルコニウムなどとの混同に注意
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インコネル718や625など、ニオブを含む合金として扱われることが多い
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加工屑・端材は混在・油分付着に注意（減額対象）
リサイクルの現場で求められる知識とは？
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材質表記があるスクラップ（例：NB41, Inconel 718など）は貴重な情報源
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鋳造工場・発電所・航空関連設備などで廃材として発生することが多い
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含有量が一定以上あれば、専門業者での選別・評価が可能
まとめ：ニオブは“知る人ぞ知る高機能金属”
ニオブは、大量に使われることは少ないものの、なくてはならない高機能金属です。
高温・高圧・高腐食の厳しい環境に対応するための合金には、ニオブのようなレアな添加元素が必要不可欠。
そのため、ニオブスクラップの回収・分析・分別には専門知識が必要ですが、価値ある資源として見逃せません。
特殊金属・レアメタルは基本的に金属元素
発生が少なく一般的に見かけることの少ない特殊金属は、見た目での判別も難しいため、専門のスタッフによる検収が必要になります。最近では精度は低いですが、機械による金属の選別機（選別ガン）などもあるため、それを活用すればある程度判別が可能となっています。
※選別を行う選別ガンは様々な種類がありますが、一般的な物は精度が低いためお気を付けください。
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この記事について（著者情報）
金属リサイクルの専門家として金属スクラップを取り扱う神田氏と山崎氏が解説しています。
