家電基板・雑基板スクラップとは？
～“雑”の中に光る価値、基板スクラップを見抜く目とは～
もしかして「基板スクラップ」の買取価格をお探しですか？
家電基板・雑基板
家電基板は、雑基板や電源基板など呼ばれ、一般的な家電製品や機器の電源などに使用されている基板スクラップです。
家電系の基板スクラップは基板の中でも価値が低く、基本的な検収基準は不純物の解体レベルによる評価となっています。
比較的買取価格の安い基板スクラップとなっております。
家電基板・雑基板スクラップの種類
家電製品系基板（AV機器・生活家電）
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代表機種：テレビ、レコーダー、エアコン、冷蔵庫、洗濯機など
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特徴：量は出るが、貴金属含有量は低め。銅・アルミ回収向き
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注意点：大きな部品やプラスチック枠と一体化していることが多く、手間がかかる
オーディオ機器基板
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代表機種：アンプ、スピーカー、カセットデッキ、ミニコンポ
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特徴：金メッキ端子が使われていることがあり、混在注意
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注意点：高価な部品が付いていても、破損や抜き取りがあると減額対象に
リモコン基板・操作パネル基板
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代表機種：TV・エアコンのリモコン、洗濯機や炊飯器のタッチパネルなど
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特徴：小型で軽量だが、金メッキの電極があるものも
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注意点：ラバーや樹脂が多く、分別時には異物として外す必要あり
プリンタ・FAX・電話基板
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代表機種：家庭用プリンター、FAX電話、子機付き電話機など
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特徴：通信・制御用のICや端子があり、金属密度はやや高め
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注意点：インクやトナーの付着、プラスチック部材が多く処理にコストがかかる
炊飯器・電子レンジ等の制御基板
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代表機種：IH炊飯器、電子レンジ、オーブンレンジ
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特徴：センサー制御用の基板が内蔵され、耐熱設計がされている
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注意点：異物（鉄板・コイル等）との混在が多いため手解体が前提
雑基板（ミックス系・分類不明系）
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代表機種：機器解体後に分類されなかった基板類
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特徴：中間的な価値の基板が多く、選別の基準が業者ごとに異なる
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注意点：“雑”の中に高品位が紛れていることもあるため、目利きが重要
車載基板・バッテリー制御基板（家電系混入）
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代表機種：ハイブリッド車や電動工具用の制御ユニット
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特徴：意外と家庭ゴミ系スクラップに混入することも。高価値品も存在
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注意点：リチウム電池やコンデンサ破損に注意。発火リスクあり
雑基板取り扱い時のポイント
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ICチップの量と質を見る
大きさより“密度”と“中身”。ICやBGAパッケージの数が価値を左右します。 -
金色＝高価とは限らない
金メッキ風の処理でも、実際はメッキ層が薄いことも。分析・経験が必要です。 -
重くても評価は上がらない
鉄や樹脂が多ければスクラップ評価としては逆にマイナスになることも。 -
バッテリーや電解コンデンサは必ず除去
特にリチウムイオン系は発火事故の原因となるため、分別必須です。
家電基板スクラップのまとめ
家電基板や雑基板は、一見価値がなさそうに見える反面、「分ければ宝の山」となるポテンシャルを秘めた存在です。
現場では「雑」と呼ばれていても、正確な選別と仕分けの技術が評価を左右します。
リサイクルの価値を最大限に引き出すためには、“なんとなく捨てる”から“見極めて出す”へ。
それが基板リサイクルの第一歩です。
特殊金属・レアメタルってなに？
発生が少なく一般的に見かけることの少ない特殊金属は、見た目での判別も難しいため、専門のスタッフによる検収が必要になります。最近では精度は低いですが、機械による金属の選別機（選別ガン）などもあるため、それを活用すればある程度判別が可能となっています。
※選別を行う選別ガンは様々な種類がありますが、一般的な物は精度が低いためお気を付けください。
家電基板や雑基板のスクラップとしての価値
家電基板や雑基板スクラップは基板スクラップの中でも価値が低い検収となっております。
現在の買取価格につきましては、買取価格一覧からご確認頂けます。
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この記事について（著者情報）
金属リサイクルの専門家として金属スクラップを取り扱う神田氏と山崎氏が解説しています。
