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金属スクラップの世代別呼称

 

2024/12/02更新

金属リサイクル・スクラップの歴史と世代別呼称

  • 第1世代
  • 第2世代
  • 第3世代
  • 第4世代
  • 歴史と種類

金属リサイクル事業【第1世代】1945年~

金属リサイクル自体はもっと昔からありましたが、本格的に既存のビジネスモデルを構築した先駆者達は1950年前後からスタートしている会社が多いです。

 

 第1世代の特色

■いわゆるリヤカーなどで金属の集荷を行っていた。

■大半は無料で仕入をしていた場合が多い。

■ヤードという概念はなく、主に自宅などで保管していた。

■昔はリサイクルよりも原料(鉄鉱石など)がメインだった。

※製鋼所自体は1800年代の後半から稼働していた。

金属リサイクル事業【第2世代】1975年~

金属リサイクルビジネスはあまり広まっていませんでしたが、このころ日本では景気上昇やバブルに向かう時期でもあり、金属製品の需要本格的に増加していった。

 

 第2世代の特色

■荷受けヤード・荷受けを行う工場を開設

■物流コストやロジティクスの基礎が生まれる

■鉄を引取りお店のような印象があったらしい

■この時代が最も長く、トラックで引取りによる集荷も増えていた

■金属の需要が高く、大量消費の時代も追い風にあった

金属リサイクル事業【第3世代】2000年~

金属リサイクル業界に環境負荷などを考慮したり、金属スクラップの輸出が広まり、業界への参入が増加した。

※銅建値の伝説の建値100万を記録した

 ≫銅建値100万の時の記事はコチラをクリック

 

 第3世代の特色

■集荷を行う時代から、ヤードで荷受けを待つスタイルが中心だった

■大量消費時代を隠すように、海外へ資源の輸出が増加した

■海外への輸出は、環境負荷を無視した品質の悪い資源を輸出していた

■中華系のスクラップ業者が増加した

■同時期に、【無料回収所】や【廃品回収業者】も増加した

金属リサイクル事業【第4世代】2017年~

デジタル変革期によるITなどのテクノロジーが進んでいるが、金属リサイクル業界では古くからの会社が多く、イノベーションは起きていない。

 

 第4世代の特色

■発生工場や解体物件を中心に集荷を行っていたが、一般向けの集荷も増えていた

第2世代と類似しており、引取りによるサービスが増えた

■海外への輸出は、バーゼル法を中心に規制が増えた

■商店ではなく、企業へ移行しようとする業者が増えた

■2020年にはコロナによる影響もあり、BtoBの主体モデルは崩れた

金属スクラップの歴史

製鋼所とは

製鉄を行い、鉄鋼製品を作る工場です。

 

製錬方法

乾式製錬:炉を使用して鉄鉱石を融解し、金属を回収する方法。

溶融製錬:鉱石に熱を加え、金属を液状にして回収する方法。

蒸留製錬:気体にした金属を冷却騎士液化・昇華させる方法。

湿式製錬:アルカリや酸を使用して鉱石に含まれる金属を融解し、融液から金属を回収する方法。(金・銀・白金)

還元製錬:還元剤による金属の反応を利用して金属を回収する方法。

融解塩電解:イオン性の個体を高温にして融解し、電気分解する方法。

 

電気炉メーカー(電炉メーカー)とは

鉄スクラップを原料にして電気炉鉄鋼を生産する鉄鋼メーカーです。

 

高炉メーカーとは

高炉で鉄鋼席を原料として、最終的な鉄製品の製造を一手に行っている。

 

非鉄関係の製錬所とは

銅製錬所・鉛製錬所・亜鉛製錬所・水銀製錬所・金や銀の製錬所・アルミニウム製錬所

 

 第4世代が目指すべきモデルと今後

2000年頃から急速に参入が増えましたが、危機感の無さからか、サービスの向上に努める業者が少なかった気がします。

悪い言い方をすれば、「王様商売」が中心で、競争力もなく、イノベーションも起きない業界だったのではないでしょうか(現に革新的な変化はない

 

 世の中の事業を支える事業である事が本質

資源を取り扱うすべてのリサイクル業者は、世の中にある消費とスクラップはまさに表裏一体である。

世の中で経済活動が行われていることが中心であり、そのおかげで成立するということを忘れてはいけない。

 

 第4世代が向かうべき今後

ポイントになるのは物流インフラと専門加工に特化したヤードです。

消費された一般的な資源をリサイクル原料に戻すためのハブとして、リサイクルヤードと発生場所の距離をゼロにする仕組みの構築が必要である。

仕組みの構築だけでなく、わかりやすく、シンプルで、誰にでも受け入れてもらえるような仕組みでなくてはならない。

また、技術の発展とともに様々な資源が使用され、多種多様な製品が使用されています。

その為に必要になる、専門的に資源として使用できる状態へ製品を加工する仕組みと技術が必要になります。

 

 資源リサイクルの定義は、現物だけではない

現物として利用される資源だけではなく、今後は見えない資源のリサイクルも広がるかもしれない。

それくらい加速する技術と時代に、資源リサイクル業者は対応していくことは課題であると考えます。

 

 

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