パラジウムセルとは?

パラジウムセル
水素吸蔵合金
パラジウムセル・水素吸蔵(きゅうぞう)合金は、水素の自由電子侵入性質を活用し、蓄積する特徴を持ちます。
現在の技術では、水素を回収することはできますが、取り出すことに課題が多くなっています。基本的には吸収された水素は加熱・減圧によって水素を放出することができます。
※吸収率は自己体積の1000倍以上、パラジウム単体では800倍ほど吸蔵するとされています。
パラジウムセルは一般的に吸収式の冷温水機にしようされており、大きな設備や工場・建物などの冷暖房の熱源機から発生する場合が多いです。
いわゆるフロンガスや代替フロンなどを使用せず、水を冷媒とした冷暖房のシステムになります。
つまり水が蒸発する際に気化熱が奪われる原理を活用して
蒸発 ⇨ 吸収 ⇨ 再生 ⇨ 凝縮
上記の工程が冷暖房の仕組みとなっており、パラジウムセルの ”水素のみ吸収する” という性質を活用して、発生する水素をパラジウムセルが吸蔵・放出します。つまり水素のみを機械の外へ出すことができます。
パラジウムセルの成分とは?
磁性 | 磁気反応・無し |
---|---|
Pd | 80%~95% |
水素吸蔵合金には、鉄・チタン・ニッケルなどがあり、最近では充電式ニッケル水素電池の負電極材にも使用されています。
パラジウムセルの金属スクラップとしての価値
一般的には発生が少ない特殊金属に該当し、ある程度専門性が無いと発生があってもわからない場合が多くなっています。
パラジウムセルには発生が少なく一般的に見かけることの少ない特殊金属は、見た目での判別も難しいため、専門のスタッフによる検収が必要になります。
基本的にグラム検収で4桁半ばとなっております。
※2023年9月12日時点では5,000円前後となっております。
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