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ニッケル相場急騰とステンレスについて

ニッケル相場急騰とステンレスの価格

3月8日にロンドン金属取引所（LME）のニッケル相場が瞬間的に110％以上の急騰となり、歴史上最高値10万ドルを超えました。

ウクライナとロシアの問題から供給不安により、LMEは一時的に取引自体を停止する措置を取りました。

ニッケルは主に電気自動車のバッテリーなどに使用され、世界中のニッケル供給シェアはロシアが10％ほどもっています。

また、スクラップとして発生の多いステンレスにもニッケルは使用されており、一般的なSUS304材は8％～10％ほどニッケルが添加されています。

そのため、ステンレス相場が大幅に上がるのではと見込みを考える方も多いようですが、ニッケルの高騰は一時的な上昇のため、ステンレスのスクラップ価格への影響はかなり限定的です。

5円から15円ほどの上げは可能性としてありますが、実際難しいと思われます。

弊社でもある程度の値上げをメーカーや納品先と相談しながら検討しておりますが、今の時点ではスクラップ価格の値上げは未定となっております。

変更があり次第、お知らせや相場情報にて掲載いたしますので、宜しくお願い致します。

　神田重量金属株式会社

　代表取締役社長　山﨑