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ヨーロッパの太陽光回収システムが確立!その概要について解説

 
 持続可能な開発目標(SDGs)の取り組みの一環として、『再生可能エネルギー』を生み出すことが求められています。
 
 自然の力を利用する再生可能エネルギーの普及により、持続可能な社会を実現するのです。
 
 その『再生可能エネルギー』の中に、『太陽光発電』があり、2009年をピークに一気に広まりました。
 
 2022年現在、SDGsの観点から古くなった太陽光パネルを適切にリサイクルしなければなりません。
 
 そこで今回は、『ヨーロッパの太陽光回収システム』についてお話していきます。
 
 欧州のリサイクル事情や、国内での取り組み事例、日本の現状と課題などにも触れていきますので、ぜひ参考にしてください!

 

 

 

太陽光回収システムとは

 

太陽光回収システムとは、使用済みの太陽光パネルを回収し、リサイクル処理する仕組みのことです。

 

日本国内では、太陽光回収システムの導入がまだまだ追いついていません。

 

現在は太陽光パネルの多くが埋立処理されていますが、資源の有効利用の観点から、リサイクルにつなげる仕組みが必要です。

 

 使用済みの太陽光パネルの排出量は年々増えているため、早急なシステムの確立が求められています。

 

 具体的には、回収した太陽光パネルを高度な技術で処理し、再資源化します。

 

 パネル処理の段階で廃棄物から発生する、有害物質や温室効果ガスの放出を防ぐことも重要です。

 

 精製した材料は、新しいパネルや発泡ガラスなどの部品として再利用されます。

 

 

ヨーロッパの太陽光パネル回収システムが日本国内で確率

 

 2021年、ヨーロッパの太陽光パネル回収システムが日本国内で確立されました。

 

 ヨーロッパの中でも環境への取り組みで先行しているのがフランス。

 

 フランスではすでに2007年に、ヨーロッパの太陽光発電のメーカー6社などが集まり、NPOを設立しています。

 

 そこから使用済みのパネルを回収し、リサイクルする取り組みが始まっているのです。

 

 具体的な仕組みは以下の通り。
  1. ユーザーが太陽光発電の設備を購入する際、パネルなどの代金に上乗せしてリサイクル費用を払います。
  2. 集めたリサイクル費用をNPOが管理します。
  3. リサイクル費用を事前に払うことにより、使い終わった後の追加費用は少なくて済みます。

 

 この仕組みにより、リサイクルされる使用済みパネルは年間5000トン以上にのぼるということです。このNPOが2021年、日本にも支部を設立しました。

 

 日本でも有効なパネル回収システムを構築するために、2021年7月から半年間、国内で実証実験をおこなっています。

 

 ヨーロッパのシステムを利用して、早急に実用化したいところです。

 

 

 

 

先行する欧州のリサイクル事情とは

 

フランスの「ヴェオリアグループ」が、欧州における結晶シリコン型太陽光パネルのリサイクルで広く知られています。

 

ヴェオリアグループは、水処理やリサイクルの世界的な環境関連企業です。

 

もともとは太陽光関連ではない企業でも参入していることから、太陽光パネルのリサイクルや適正処理への意識の高さがうかがえます。

 

欧州は、早くから太陽光パネルの回収やリサイクルに取り組んできましたが、標準的なシステムは確立していませんでした。

 

そこでヴェオリアのような大手が大々的に事業を展開することで、今後はその手法が標準化されるかもしれません。

 

実際に事業に広がりを見せているため、さらに発展する可能性があります。

 

 

国内で取り組んでいる太陽光パネルのリサイクルの事例

 

 国内で取り組んでいる太陽光パネルリサイクルの事例として、東京都をご紹介します。

 

 東京都は、使用済み太陽光パネルの回収とリサイクルに本格的に取り組み始めました。

 

 

 日本における使用済みパネルの処理問題は、メガソーラー(大規模太陽光発電所)だけでなく、住宅用などにもあるのです。

 ≫東京都が全国初「新築一戸建てに太陽光発電パネルの設置義務化」へ!

 

 このうち東京都は住宅用だけで、都道府県別の容量で9位に入っています。

 

 住宅用だけで全国9位に入るのですから、将来的に使用済みパネルがもっと増えていくことを考えて、今から取り組んでいるのです。

 

 また、大手建材メーカーが取り組んでいる「ガラス再資源化」についても注目が集まっています。

 

 現状の太陽光パネルのリサイクルは、再利用するに至っていません。

 

 そこで、需要が多い「セラミック」への活用に向けて取り組んでいます。

 

 太陽光パネルのカバーガラスをリサイクルした、セラミックやタイルが多く流通するよう、建材メーカーに働きかけているところです。

 

 

太陽光パネルリサイクルについての日本の現状と課題

 

 今後、太陽光パネル回収システムを国内で定着させていくにあたり、日本の現状と課題を見ていきましょう。

 

  

 「太陽光ブーム」が去ったあとの日本の現状


 家庭用の太陽光発電が一気に広まったのは2009年です。

 国が、家庭用の太陽光発電を普及させるために「家庭で未使用の電気を電力会社が高値で買い取る」という制度を導入しました。

 この優遇措置の導入により、太陽光発電は急速に普及したのです。

 ブームの時は、パネル設置後の対応を十分におこなわない業者が多かったため、古くなって処理に困る人が増えています。

 破損したり故障したりの問題が起こっても一般の人はだれに頼んでいいか分かりません。

 一般的に、太陽光パネルの寿命は20年から30年と言われているため、今後は老朽化したパネルが溢れてくる時代に突入するわけです。

 

  

 「大量廃棄時代」が到来!これからの日本の課題は?


 2030年ごろには、太陽光ブームの時代に設置した古いパネルが溢れてくる時代がやってきます。

 その数は年間2万5000トン以上と言われています。

 この「大量廃棄時代」を迎える前に、国内の「太陽光パネル回収システム」を軌道に乗せなければなりません。

 2040年ごろになると、使用済み太陽光パネルは年間80万トンも排出されるという試算。

 この量は、現在のおよそ200倍にもあたるんですよ。

 国や自治体が処理業者をリストアップするなどして、早急に処理体制を整えるべきだと言えるでしょう。

 

 

「ヨーロッパの太陽光回収システム確立」についてのまとめ

 

 今回は、『ヨーロッパの太陽光回収システム確立』について解説してきました。
 
 これから迎える「太陽光パネル大量廃棄時代」に備えて、早急にリサイクルの仕組みを軌道に乗せる必要があります。
 
 一般の人が、老朽化した太陽光パネルの処理をどこに依頼すべきかを分かりやすくするのも大切でしょう。
 
 ヨーロッパの太陽光回収システムが日本国内でも確立し、実用化に向けて実証実験を進めているところです。
 
 今後、日本の太陽光回収システムに期待したいですね。
 

 

 太陽光パネル関連の記事はコチラ≫太陽光パネルのリサイクルと処分を解説

 

 

 

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