水栓メータースクラップまとめ
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水栓メータースクラップまとめ
水栓メーター系のスクラップには砲金系、真鍮系、その他合金など時代の変化とともに用途や役割が変化していきました。
下記の画像は代表的な3つの水栓メーターの比較画像になります。
類似した砲金スクラップにはバルブ砲金という検収アイテムもあります。
砲金メーター(銅Cu+錫Sn+鉛Pb)
ビスマス砲金の砲金バルブの大きな違いは鉛の代わりにビスマスという金属を添加した真鍮・砲金合金です。
下記の参考画像の青い砲金のような刻印がないものが通常の砲金の可能性が高いです。
※削るなど詳細確認は必要です。
ビスマス砲金(銅Cu+ビスマスBi)
ビスマス砲金の砲金バルブの大きな違いは鉛の代わりにビスマスという金属を添加した真鍮・砲金合金です。
下記の参考画像のような〇の部分にBというマークが刻印されているため、視認検品が容易です。
エコブラス砲金・真鍮(銅Cu+シリコンSi)
エコブラス砲金の砲金バルブの大きな違いは鉛の代わりにシリコンという金属を添加した真鍮・砲金合金です。成分的には銅が75％（砲金バルブは83％～87％）と銅分が少ないため、色が薄く真鍮に近い成分となっています。
下記の参考画像のような〇の部分にEというマークが刻印されているため、視認検品が容易です。
水栓メーターの種類ごとの比較
エコブラス砲金とビスマス砲金の比較画像
赤みがかっているビスマス砲金に比べ、エコブラス砲金（真鍮）は若干黄色・白っぽくなっており、銅分が低いということがわかります。
銅が添加された合金は銅分が増えると赤みが濃くなり、銅分が少なくなると赤みが減るという特徴的な非鉄合金です。
ビスマス砲金と通常の砲金メーターの比較画像
ビスマス砲金に比べ、通常の砲金の見た目上の違いわかりづらく、削っても判断がしにくい場合があります。
これは銅の添加成分が数％しか違いがないため、赤っぽさはあまり変わらない場合が多いです。
基本的には刻印の有無による判断をベースに選別を行うというのが一般的です。
砲金メーターとエコブラス砲金の比較画像
砲金メーターとエコブラス砲金の比較は銅分の違いはエコブラス砲金（真鍮）は若干黄色・白っぽくなっており、銅分が低いです。
エコブラス砲金は銅分が低いため、真鍮に近い色合いとなっている非鉄合金です。
解体済みの水栓メーターの前角度画像
画像のようにメーター部分を完全に除去し、内部が見える状態が望ましいとされています。
※画像の物はサンプルのためタグのみ除去していません。
水道メーターの役割と歴史
水道のメーターは生活の中などで活用される水道の水の使用量を記録するための計器であり、検針や点検の際に活用されています。
日本における水道（上水道・下水道）が整備されたのは1887年（明治20年）に関東を中心にインフラ整備が普及しました。当時海外から持ち込まれるコレラ菌などの水から広がる伝染病を防止する目的でスタートしたと言われています。
その後戦後におけるインフラの停滞などもありましたが、戦後1958年（昭和32年）から高度経済成長にかけて大幅に広がり、現在ではほぼ全ての日本国民が水道を活用することが可能となっています。
非鉄金属リサイクルの歴史について解説しています
砲金スクラップとしての検収は
ビスマス砲金 ：砲金コロ相当、バルブ砲金相当の検収価格になります。
エコブラス砲金 ：真鍮コロ相当、基本的に込真鍮や真鍮コロ相当の検収価格になります。
水栓メーターの砲金：砲金コロ相当、砲金スクラップ相当の検収価格になります。
各水道メーターの検収の違いと検収価格になります。ただし、上記は全て水道メーターを解体した金属スクラップを基準としておりますので、未解体の場合は通常の山行真鍮・山行砲金の検収価格になっております。
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この記事について（著者情報）
金属リサイクルの専門家として金属スクラップを取り扱う神田氏と山崎氏が解説しています。
