
銅ナゲットの製造方法から製品までの流れを解説【2023年・最新版】
目次(この記事は3分で読めます)
1 | 電線、被覆線の入荷|加工用母材の仕入と入荷 |
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2 | 【一次加工】被覆電線の切断–切断と加工|これを行う理由 |
3 | 【一次加工】最新のAI技術と人力による(選別)|選別と2種類の母材分類 |
4 | 【二次加工】粉砕加工(シュレッダーによる破砕)|機械による加工について |
5 | 【原料化】ナゲットの原料として再利用される|原料になるための仕上げ |
6 | 再利用による製品へ|循環型資源として社会へ |
7 | 銅による製品(まとめ)|様々な製品として |
8 | 関連記事|ナゲットに関連する情報 |
9 | この記事の著者情報|専門家のプロフィール記載 |
| 1.電線、被覆線の入荷
銅ナゲットの加工には、原料(母材)になる被覆電線スクラップの買受を行い、加工向けとして規格に合わせて種類ごとに保管します。
電線の種類により、国内向けと輸出向け電線に分類されます。
国内加工向け | 80%線、70%線、60%線 |
国内・輸出向け | ハーネス、通信線、VA線 |
輸出向け | 家電弱電線、家庭用電線 |
※2022年からは輸出向けは制限により、国内加工が主流となっています。
| 2.【一次加工】被覆電線の切断
大型の機械による切断加工と人力による切断・選別を行い、被覆電線をナゲット機に投入可能なサイズに切断します。
この作業はが必要な理由は、主に2つあります。
1.まとまった状態でナゲット機に投入すると、絡まるためです。また、一定の長さにすることにより、コンスタントに投入が可能になります。
2.人力による切断と選別を行うことにより、原料の時点から高品質な状態を保ちます。これは機械への負荷を下げることにも有効です。
| 3.【一次加工】最新のAI技術と人力による(選別)
機械では除去できないアルミや真鍮、ステンレスなど銅以外の金属類を人力により丁寧に取り除きます。
不純物をすべて取り除いた種類ごとの被覆電線に分けられます。この時の母材は基本的に2種類です。
【赤ナゲット用母材】赤(銅)中心としたもっとも高品質な母材になります。
【雑ナゲット用母材】雑(白)中心でメッキされた銅がここに含まれます。
| 4.【二次加工】粉砕加工(シュレッダーによる破砕加工)
一次加工により選別をした電線母材を破砕機(シュレッダー)で1cm~3cm前後に破砕します。
細かく破砕された電線母材はナゲット機で加工されます。この工程は機械による作業になります。
| 5.【原料化】ナゲットの原料として再利用される
ナゲット加工機により排出される銅塊(チップ)は、3種類の方法により品質を安定させます。
【振動選別】振動によるふるいにより選別を行う(乾式)
【エア選別】空気(熱風)により除去選別を行う(乾式)
【水で選別】水による比重を利用して選別を行う(湿式)
銅の製品は生活の中で必要不可欠な資源で、何度でも再利用できることから循環型社会で大切な役割を果たしています。
神田重量金属株式会社では、資源のリサイクルを通じて持続可能な社会へ向けた取り組みで、銅スクラップや銅ナゲットなどの原料を取扱しています。
銅による製品
様々な製品として身の回りで使用されています。
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