WEEE指令とは?廃棄物に関連する内容
WEEE指令(うぃーしれい)ってなに?
WEEE指令とは、電子製品・廃電気(WEEE)に関連する欧州連合(EU)による指令です。
一般的にはWEEE(ウィー)とよばれ、2003年2月にRoHS(ローズ)指令とともに公布・施工され、2012年4月に改正されました。
原文:Waste Electrical and Electronic Equipment
日本語:電気・電子機器廃棄に関する欧州議会及び理事会指令
制定された背景
廃電子電気製品は、EUでは従来埋め立て処分されており、廃電子電気製品から有害な物質による土壌汚染や空気汚染(環境的汚染)が問題視されており、埋立処分地の不足も重要な課題でした。
※2012年に一部改正され、2018年にも付属書も変更されている。
参照:ウェキペディア
指定されている品目
電気・電子機器の収集、リサイクル、回収目標に設定されている対象品目は下記の6項目になります。(2018年の変更含む最新)
1.温度交換装置
冷蔵庫、冷凍庫、冷蔵庫を自動的に配送する機器、空調機器、除湿器、ヒートポンプ、オイルを含むラジエターなど
2.スクリーン、モニター(100㎡を超える機器)
スクリーン、TV、LCDフォト、モニタ、ラップトップ、ノートPCなど
3.照明機器(電球を除く)
直管型蛍光灯、小型蛍光灯、蛍光灯、高輝度放電ランプ低圧ナトリウム灯、LEDなど
4.大型機器(大型固定工具および大型固定設備は範囲外)
洗濯機、照明器具、衣類乾燥機、食器洗浄器、調理機器、電気ストーブ、コピー機、電気ホットプレート、大型コンピュータメインフレーム、音声または像を再生する機器、楽器(教会に据え付けられたパイプオルガンは除く)、編み機および織機、大型印刷機、大型コインスロット機、大型医療機器、大型監視および制御機器など
5.小型機器
電子レンジ、掃除機、じゅうたん用掃除機、縫製用機器、照明器具、換気用機器、アイロン、トースター、電動ナイフ、時計および腕時計、電動髭剃り、はかり、ヘアおよびボディケア用機器、計算機、ラジオ受信機、ビデオカメラ、ビデオレコーダ、ハイファイ機器、楽器、音および像再生装置、電気電子玩具、スポーツ用品、自転車・ダイビング・ランニング・ボート漕ぎなどに使用するコンピュータ、煙検知器、温度調整器、サーモスタット、小型電気電子機器、小型医療器など
6.小型IT機器および電気通信機器
携帯電話、GPS、ポケット計算機、ルータ、パソコン、プリンタ、電話など
これらの品目をEU内で販売するメーカーは、各製品が廃棄物として環境に悪影響を与えないようにしなくてはいけない。
日本では、グリーン購入法や家電リサイクル法に該当する。
日本とEUの大きな違い
日本では家電リサイクルの費用に関して、消費者による負担になっているため、リサイクルに回されずに不法投棄されるなど問題が起こっている。
EUではリサイクル料金は、全てメーカーによる負担となっているため、廃棄ユーザーは気軽に処分が可能となっている。
※運搬に関する費用はどちらも必要です。
※メーカーによるリサイクル工場が必要になるのはどちらも同じです。
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