硬鉛(こうえん)スクラップとは?

 

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硬鉛(こうえん)・鉛スクラップ

 硬鉛(こうえん)スクラップとは、鉛製品に1~12%(通常4%~6%)のアンチモンを添加した鉛合金を指します。一般的なハサミなどで切断できる軟らかい鉛とは異なり、かなりの強度を持ちます。
 はじめて硬鉛が使用されたのはドイツの印刷技術者であるヨハネス・グーテンベルグが発明した活字鉛が始まりでした。ちなみに硬鉛を用いた活字鉛を量産した方法はいまだに解明されていません。
 通常鉛の融点は327度であるのは知られていますが、硬鉛の場合は700℃~800℃以上(分離融解温度)とされており、使用領域の温度も常温から120℃まで対応しているため、軟鉛の倍以上の耐熱性とも言えます。そのため、金属リサイクルにおいては、融解する際の温度が通常の鉛と異なっており、再生コストが高くなっています。
 一般的な硬鉛スクラップと呼ばれる鉛は、アンチモンが含まれた高強度鉛が該当します。

 

 硬鉛はアンチモンの含有量で用途が異なる


 【アンチモン1%以下の含有】

 鉛管(硬鉛管)に使用され、給水用配管(現在は科学工場の内部配管※無害化されている)などで使用されている。※4%以上の場合もある

 【アンチモン1~3%の含有】

 ケーブル鉛被(電線のシースー)などに使用され、最近ではアルミ被膜が一般的になっているため、古い通信線ケーブルなどの撤去などから発生する場合が多い。

 【アンチモン3~4%の含有】

 鉛蓄電池(バッテリー)の電極(素鉛・巣鉛)などに使用されており、多くの化学物質に対して耐性・腐食・錆びに強い特性があります。長期間使用される環境においても安定した性能を維持することができます。

 【再利用・低価格】

 鉛は比較的安価な価値で安定しており、再利用が可能な素材であるため、リサイクルが比較的容易です。古い鉛製品や解体などの廃棄物から再生された鉛板が利用されることがあります。

 

 硬鉛の金属スクラップとしての価格や価値


 硬鉛のスクラップ価格は鉛屑の中でも価値が高い部類ですが、軟鉛と比べると20%~30%ほど通常検収より下がります。
 現在の一般的な硬鉛の買取価格につきましては、買取価格一覧からご確認頂けます。

 


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  この記事について(著者情報)

 金属リサイクルの専門家として金属スクラップを取り扱う神田氏と山崎氏が解説しています。

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