軟鉛(なんえん)と硬鉛(こうえん)の違いとは?

 

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軟鉛と硬鉛の違い

 鉛スクラップ・鉛製品(Pb)は、大まかに2種類に分類されており、軟らかく容易に加工できる特徴を持つ軟鉛硬くあらゆる薬品に耐性・腐食の特性を持つ硬鉛があります。
 スクラップダウンする際に選別は容易となっており、単純に硬いor軟らかいで判断が可能です。

 

軟鉛と硬鉛の成分や性質

軟鉛と硬鉛の違い

 硬鉛(こうえん)

  • 【組成と結晶構造】硬鉛は、一般的に鉛と少量の他元素が混合された合金です。主な他元素としては、アンチモン(Sb)やカルシウム(Ca)などが挙げられます。硬鉛の結晶構造は、体心立方格子(BCC)構造を持ちます。
  • 【硬度と強度】硬鉛は、他元素の添加により硬度が高くなります。そのため、一般的に硬度が高く、強度も高い特性を持ちます。
  • 【用途や製品】硬鉛は、機械部品や精密部品の製造、ベアリング合金、防錆合金など、高い強度や耐摩耗性が求められる用途に使用されます。

 

 軟鉛(なんえん)

  • 【組成と結晶構造】軟鉛は、純粋な鉛で構成された金属です。通常、純度が99.9%以上であり、他元素の混入が極めて少ない状態です。軟鉛の結晶構造も体心立方格子(BCC)構造を持ちますが、硬鉛よりも粒子の間隔が広く、結晶粒が大きいことが特徴です。
  • 【硬度と強度】軟鉛は、純度が高いため非常に柔らかい金属です。そのため、硬度や強度が低く、加工性が非常に良い特性を持ちます。軟鉛は、密封や溶接、圧延などの加工工程で使用されるほか、はんだ付けや鉛板などの柔軟性が求められる用途に適しています。
  • 【用途や製品】軟鉛は、はんだ付け、密封、溶接、圧延、鉛板など、柔軟性が重視される用途に広く使用されます。

 

 これらの違いから、硬鉛と軟鉛はそれぞれ異なる特性を持ち、異なる用途に使用されています。

 硬鉛は強度や耐摩耗性が高く、軟鉛は加工性に優れているため、用途に応じて適切な材料を選択する必要があります。

 

 

 軟鉛や硬鉛の金属スクラップとしての価格や価値


 軟鉛も硬鉛もスクラップ価格は非鉄金属の中で価値が高い検収となっており、どちらも品質や純度で価格は異なります。
 現在の一般的な軟鉛・硬鉛スクラップの買取価格につきましては、買取価格一覧からご確認頂けます。

 

 


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  この記事について(著者情報)

 金属リサイクルの専門家として金属スクラップを取り扱う神田氏と山崎氏が解説しています。

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