軟鉛(なんえん)スクラップとは?

 

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軟鉛(なんえん)・鉛スクラップ

 軟鉛(なんえん)スクラップとは、一般的に知られる軟らかい鉛のことを指しており、イメージ的にはハサミなどで切断できる軟らかさに特徴をもっています。その為、用途や現場など、シーンに合わせて専門的な道具を使用せずに容易に加工が可能です。
 82番の元素である鉛(Pb)はは紀元前にまで遡る歴史を持ち、第一次産業革命から第三次産業革命まで、ガソリン(有鉛)・塗料・鉛蓄電池・放射線の遮断材・給水管など、あらゆる製品で普及していましたが、人体への有害性からEUのRoHS指令WEEE指令が発表され、日本でも平成初期頃から無鉛化(なまりフリー)が一般的となりました。
 一般的な軟鉛スクラップと呼ばれる鉛は、板鉛(薄く柔らかい鉛)や鉛管(軟らかく曲げやすいもの)が該当します。

 

 鉛板の種類と用途


 【放射線遮蔽】

 鉛は放射線を効果的に遮蔽する性質があります。そのため、鉛板は医療機器や核施設、放射線室などで使用され、人や環境への被曝を軽減する役割を果たします。

 【防振・防音】

 鉛は音を吸収する性質があり、騒音を低減する効果があります。建築や船舶などの騒音の問題解消に利用されることがあります。

 【耐蝕性・柔軟性】

 鉛は比較的柔らかく加工しやすい特性があり、多くの化学物質に対して耐性・腐食・錆びに強い特性があります。長期間使用される環境においても安定した性能を維持することができます。

 【再利用・低価格】

 鉛は比較的安価な価値で安定しており、再利用が可能な素材であるため、リサイクルが比較的容易です。古い鉛製品や解体などの廃棄物から再生された鉛板が利用されることがあります。

 

 

 軟鉛の金属スクラップとしての価格や価値


 軟鉛のスクラップ価格は鉛屑の中でも価値が高い検収となっており、鉛管や鉛板と同様の検収となっています。
 現在の一般的な軟鉛の買取価格につきましては、買取価格一覧からご確認頂けます。

 

 


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  この記事について(著者情報)

 金属リサイクルの専門家として金属スクラップを取り扱う神田氏と山崎氏が解説しています。

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