アームロールってなに?

アームロール車両(脱着式コンテナ車両)とは?

アームロール車はダンプのような見た目をしているトラックです。
ダンプのように傾けてダンプアップもでき、ダンプとしての活躍だけではなく、アームロール車というのは荷台の部分にアームが搭載されていて、必要に応じてそのアームが荷台部分を取り外す事ができるのです。

 

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 今回は、”スクラップ現場の必須アイテム「アームロール車」”について詳しくご紹介します。

 「見たことはあるけど、どんな車?」

 「うちの現場にも必要?」

 という方に向けて、用途・仕組み・メリットまでわかりやすく解説します!

 

 

アームロール車の特徴

 

 主に産廃業者で使われていた車両ですが、近年その利便性から金属買取業者も使用していることが多いです。

 正式名称は「脱着式コンテナ専用車」。荷台の上にコンテナ(箱)を載せ、油圧アームで着脱可能な特殊なトラックです。

 現場や工場へ設置して、中身が満タンになれば入れ替えが可能で、荷卸しの際もダンプアップできるので非常に便利です。

 

 なぜスクラップ業界で使われるの?


 金属スクラップの収集・運搬では、大量かつ重い資材を効率よく運ぶ必要があります。

 アームロールはそのニーズにぴったり合っており、以下のような場面で活躍しています。

 【主な活躍シーン】
  • 工場・解体現場へのコンテナ設置 → スクラップが溜まったら車だけで回収

  • 中間処理施設での一時保管 → 必要なときだけ積み替えて運搬

  • 多品種スクラップの分別収集 → コンテナ単位で種類別に管理

 

 アームロール車の特徴


【特徴】

荷台が脱着式:アームで箱(コンテナ)を着脱可能。車体はそのまま別現場へ向かえる。

積み下ろしが早い:クレーンやリフト不要。5〜10分で作業完了。

多様なサイズ対応:小型3t車から大型10t車まで。都市部〜大型現場まで対応可能。

コンテナを設置できる:作業現場に“箱だけ置いておく”運用が可能。省人化&効率化。

 

 アームロール車のメリット


  • 運搬効率が圧倒的に高い:空コンテナを置いておき、満載になったら交換する方式で無駄がない。

  • 分別収集に最適:種類ごとに専用コンテナを用意すれば、そのまま売却や処理に回せる。

  • トラックを効率運用:1台の車両で複数の現場を回せるため、コスト削減につながる。

 

 注意点・デメリットも理解しよう


  • 導入コストが高め(新車で1000万円前後+コンテナ単価)

  • 平坦な場所が必要(設置スペースや傾斜によって使いにくいことも)

  • コンテナの盗難・投棄対策(放置コンテナにゴミを入れられるケースあり)

 

 どんな現場におすすめ?


  • スクラップヤード

  • 解体現場

  • 工場系の金属くず定期排出先

  • 中間処理業者(再資源化施設)

【豆知識】都市部の狭小地では、小型アームロール+ミニコンテナの組み合わせが人気です。

 

 導入を考えている方へアドバイス


  • 中古車&中古コンテナの活用も検討を。初期費用を抑えられます。

  • 地域の金属スクラップ回収業者と連携すると、運用がスムーズに。

  • 現場の量と種類を把握した上で車両サイズを選ぶことが重要です。

 

 免許や資格について


 令和2年11月現在では一般的な免許(大型車両なら大型、中型車両なら中型)以外には必要な資格はありません。

 

 コンテナの種類


脱着式コンテナは、用途や仕様により様々な種類があり、日本自動車車体工業会認定によるマーキングシール(製作基準互換性適合車)が貼られた脱着ボデー車とコンテナであれば、メーカーが異なっていても仕様が可能です。

 

 ロールオン


ウインチによるワイヤーの巻き上げ、巻き下しで脱着出来るトラックである。

コンテナの形状を変える事により、脱着作業の高さの低い所でも使用が可能である。

細い所から、ワイヤで引きずり出すなど可能である。

 

まとめ|アームロールはスクラップ回収の革命ツール!

 アームロール車は、金属スクラップ業界において効率化・安全性・分別管理すべてを高めてくれる非常に有効な車両です。

 導入コストはかかりますが、長期的には現場の回転率・利益率を確実に向上させてくれる“投資価値の高い一台”といえるでしょう。

 

 

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